ねるねるねるね

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私と夫はこの度、
『ねるねるねるね』を初体験しました。

ご存知でしょうか?
粉と水を混ぜて、作って遊んで食べるお菓子です。

まだ目が見えていた小学生の頃に流れていた、
魔女のおばあさんのCMは今でもよく憶えています。

「ねるねるねるねは
練れば寝るほど色が変わって
こうやってつけて…

うまい!!

練っておいしいねるねるね~るね♪」

当時、食べてみたくて仕方がなかったのですが、
母は厳しく、「汚いからだめ」と買ってもらえることはありませんでした。

夫も同じだったらしく、
夫の母の許可が下りることはなかったそうです。

私たちは、ねるねるねるねを食べたことがないまま大人になりました。
いや、既に中学生くらいの段階で、食べてみたいという気持ちもなくなっていましたけどね。

長女が幼い頃、
長女が欲しがれば夫の母は長女にねるねるねるねを買ってくれていました。

親になった私は、
自分が育てられたように
「我が子にこのようなお菓子は食べさせたくない」とすっかり考えが変わっていたので
長女に食べさせるのはイヤだなと思っていました。

絶対に買ってあげない私と、
ねだれば買ってくれるおばあちゃん。

そりゃあ子どもは、私がいない、おばあちゃんとの買い物の時にねだりますよね。

長女も次女も何度か食べたことがあり、
作るのが楽しいようで、
味はどれほどなのか知りませんが
ねるねるねるねが好きです。

先日コンビニで、
いくつかの味が楽しめるプレミアム版のようなものが発売されていたらしく、

欲しがる次女に、
私はなぜか、この気持ち悪そうなお菓子を娘はそんなに好きなのかぁと思うことができて、
ガイドヘルパーさんに原材料を読んでもらい、
読んでもらっても詳しいことはわからないのですが、買ってもいいかという気持ちになりました。

お菓子は割と自由に選ばせているのに、
ねるねるねるねだけを頑なに拒絶することもないかと思ったのです。今更ですが。

「買っていいよ」と言うと、
次女はすごく驚いて一瞬固まった後、
「やったぁ!初めてお母さんが買っていいよって言ってくれたぁ!!」
とコンビニのお菓子売り場で飛び上がって喜んでいました。

その日、それを食べている次女を観た長女は
「何、それ?そんな味売ってあったの?」
と、翌日自分用に2つ購入して帰ってきました。

子どもの頃に買ってもらえなくて食べたことがない私と夫は
「それってそんなにおいしいの…?」と意味がわかりません。

すると、
「めっちゃ楽しくておいしいんだよ!今度お父さんとお母さんもやってみる?」
と長女。 ←社会人です。

この際経験してみるか…と
後日4人分のねるねるねるねを買ってきた私。

そして今日、長女の指導を受けながら
視覚障害がある
40歳を超えた
全盲夫婦が
初のねるねるねるね。

「目が見えないと無理だよ」
と心配する次女はすぐに手を出してやってくれようとしますが、

「お父さんたちが自分でやってみるんだから手伝わなくていい!」
と長女が遮って、作らせてくれました。

開封したのも初めて、セット内容を触ったのも初めてです。

プラスチックの浅い容器が2か所に区切られていて、
端っこに切り取れる小さなカップがありました。
それが必要な量のお水のカップになっていて、よく考えられているなぁと感じました。

2か所のトレイのうちツルツルの方に1番の粉を入れて
切り取ったカップ一杯分のお水を入れて(お水だけ長女が入れてくれました)、
付属の小さいスプーンで混ぜたら(ねったら)2番の粉を入れて
更に混ぜる(ねる)とモコモコの間食になってきました。

かなり固めの、クリームのような感じ。

そして隣のトレイに最後の粉、キャンディーチップを入れて、
スプーンに付けた粟野ようなクリームのようなねるねるねるねに
ぶどう味のキャンディーチップを付けながら食べる
というものでした。

なるほど。
これがあの魔女のCMのねるねるねるねなのか…

35年越しの、初めてのねるねるねるね。
感慨深いものがありました。

想像していたよりは気持ち悪くはなくて、
懐かしい、駄菓子らしい味でした。

でも、大人になった私には
モコモコに膨らんだクリームが、お腹の中で更に膨らんでいく感覚があり、
苦しくなってきて全部は食べられませんでした。

考えたら、
今でもコンビニでもスーパーでも買えるなんて、かなりロングセラーのお菓子ですよね。

調べてみたら、
合成着色料や保存料を使用せず、天然の原材料に含まれる色素の化学反応を利用しているので安心して食べられるのも人気の一つ。
紫キャベツの葉(赤紫色)、クチナシの果実(黄色)、スピルリナ(青色)といった天然の原材料を用い、化学反応による変化を楽しむという正に『科学なお菓子。
作ってみると大人でも楽しめると書いてありました。

そして切り取った小さなカップは、右手でも左手でも注ぎやすい形状になっていますとのこと。すばらしい。

今回食べてみて、調べてみて、
印象や思い込みだけで目の敵にしていたのかもしれないと思えて、
また一つ成長した私です。

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