私はVHLという病気で、2度の手術で右の副腎を摘出しています。
左の副腎はまだあるのですが、ここ数年はたらきが悪くなってきました。
そのため、コルチゾールという活動するためのホルモンがみなさんより足りず、お薬を飲んでいます。
通常、コルチゾールの数値は活動が始まる朝多く出て、活動が減る夜に少なくなっていくそうです。
自然とそんな風にはたらいてくれて、人の体ってすばらしいですよね。
そのホルモンが、一番高いはずの朝でも私はみなさんの夜程度だったり、悪い時はみなさんの活動しなくなる就寝時程度しか出ていなかったりするようです。
日常生活で自覚症状といえば、急にだるくなる日があったり、疲れやすかったりすることでしょうか。
心身にストレスがかかった時には特に足りないといけないらしく、抜歯をした日や、手術をした後などは多めに処方されました。
薬を飲んでいても低めのそのホルモンの数値が、昨年の4月末の血液検査でまさかの正常値。
驚いた先生から、「最近何か違いますか?」と言われてもピンとこなくて、
「コロナの影響で外出もほとんどないので、疲れていないんでしょうかねぇ」と答えました。
後日、ふと、就寝時の目や頭の痛みがなくなっていることに気づきました。
私は全盲で視力を使っていないのに、目が疲れたり頭が痛くなることがよくあります。
あれ、どうしてこんなに楽なんだろうと考えて・・・
自分なりに理由をみつけました!
昨年の4月というと、
高校生の長女は3月から休校、
保育園を卒園した次女も入学式もないまま4月から休校、
夫は変わらず出勤でしたが、
女子3人はゆったりした日々を過ごしていました。
子供たちが出かけて行く日常があると、私は常に家族4人分のスケジュールを把握し、それに合わせて動いていました。
それぞれが出かける時間までに起こしたり朝食やお弁当の準備、
自分の外出、
家族が帰ってくる時間も意識して、
長女が部活や塾があった頃はそれに合わせた準備、
それぞれの明日の予定の把握、
それらが何もなく、頭の中がフリーでした。
明日も明後日もその次の日も予定がない。
時間に追われず、リラックスして暮らせている自分に気づきました。
家族が元気に出かけていくのはうれしいことですが、私の頭の中では、
雨は大丈夫かな、忘れ物はなかったかな、そろそろ着いたかな、
次女は朝からうんちが出なかったけど学校で出たかしら、
長女の生理周期もある程度把握したり・・・
頭と心は忙しくしていたのだと思います。
2・3カ月娘たちは毎日家にいましたので、元気かな、大丈夫かなと考えることがなく、気疲れがなかったのだと思います。
「学校がないと子供さんたちの毎日の食事の準備が大変でしょう」と言われることがありましたが、私はあの一時的な休校期間は楽でした。
どこにも出かける用事が入らない娘たちとリラックスして過ごす時間でした。
ホルモンの数値で、自分の頭と心の使い方の癖に気づきました。
その後、学校が再開して一年、子供たちが毎日出かけて行くという意味では割と日常に戻っていますが、
私の外出は毎週の水泳講座も時々の学校行事もないため、以前よりゆっくりしています。
先週の血液検査でも、コルチゾールの数値は割と良い状態でした。
娘たちも成長して社会人と小学2年生。
必要以上に考えるのは手放して、子供たちが出かけている時間も安心した気持ちで過ごしていいんだろうなと思い始めたところです。
コメント