ドラマ 『きのう何食べた?』を見て

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『きのう何食べた?』というドラマをご存知でしょうか。

2019年4月クールにテレビ東京系の深夜枠で放送されていました。

私はAmazonのプライムビデオの中でみつけて昨年見て以来、すごく好きなドラマです。

改めて見てみようと今年の5月頃だったか見て、

先月、母と一緒にまた観ました。

私の母がコロナウイルスの2度目のワクチン接種の日、
一人暮らしで発熱などあると不安とのことで我が家に2泊泊まりに来ていた際、

日中二人で時間があったのでこのドラマをおすすめすると、
母もおもしろいと言ってくれて、一日で一気見してしまいました。

40代のゲイの同居するカップル
西島秀俊さんと
内野聖陽さん

外ではゲイであることを知られたくない弁護士の史朗(西島さん)と

堂々とゲイとして生きて愛情を表現したい美容師の賢二(内野さん)

そんな二人の普通の日常を描いた、ほのぼのしたドラマです。

弁護士だけれど食費を月25000円で抑えたい史朗(西島さん)の超節約だけど工夫した豪華な御飯を、
二人でおいしそうに食べるシーンがなんとも幸せです。

レシピを解説しながら料理してくれるので、
あまりにもおいしそうで、つい真似して作ったものもあります。

子供の頃からドラマっ子だった私ですが、
視覚障害者・全盲になって27年。

ドラマを見る…といっても画面は見えません。音を聴くだけです。

視覚障害者へ場面を説明してくれる『解説放送』付のドラマはまだまだ少ないため、
『なんとなく』になりますが見ています。
まあわかる範囲で楽しんでいます。

好きなドラマは何度も繰り返し見る私。
俳優さんの演技力に引き込まれてしまうことがある私。

この度『きのう何食べた?』3周目を見て、

性的少数者をあらわすLGBTQという言葉とか
マイノリティーという言葉の使われ方とか
詳しくなくて申し訳ないのですが、

今回は、

私が感じているような幸せを、
ゲイのカップルも幸せに感じていることに、

生きている幸せはみんな同じなんだなぁと思いました。

すごくよくできているドラマで、
笑える場面がたくさんあります。
私には泣ける場面もたくさんあります。

特に、内野聖陽さんの演技が本当にすごいと感じました。

カモフラージュで昔女性とのお付き合い経験もあったりするために、男の存在にも女の存在にもやきもちをやいてしまうところ、

ほかの美容師は彼氏や旦那さんや奥さんの話をお客さんにするのに、どうして自分だけ一緒に暮らしている大好きな人の話を誰にもしちゃいけないの

相合傘で歩くのが夢だけど、人の目があるからできない

理解してもらえないから親に相手を紹介できない…

どれを取っても
普通のカップルなら普通にできるだろうことを
当たり前が当たり前じゃないことを思い知っている感じがして、

だからこそ、
二人でおいしい御飯を食べているだけのことが

私にはものすごく幸せそうに感じる。

私は目が見えなくて、
小学校低学年の頃から
自分はみんなとは違うんだということを
大小様々感じてきました。

そんな中で
我慢したり
平気に装ったり
実際に平気だったりしてきました。

私が今、
家族そろっていただきますができる日が幸せだったり、
同じテレビを見て笑えるのが幸せだったり、
洗ったシーツが気持ち良かったり、
家族4人で歩くのは長女がもうイヤそうですが、4人で歩いて何かを買いに行ったり食べに行ったりするのが最高に幸せだったり、
いってらっしゃいやおかえりが言えるのがうれしかったりするのは、

当たり前のことが当たり前じゃないということを
知っているからなのかなーと思いました。

被害者っぽい意味で使いたくありませんが、
視覚障害者というある意味マイノリティー(少数派)である私たち。

私は『目が見えないだけ』ですが、

このドラマは
『ゲイなだけ』のカップルの、

お互いのことを大事に思っている、
とても素敵な
あたたかい
幸せがしみるお話です。

おすすめです♪

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