冬のある日、育成クラブから帰ってきた次女が、「マスクをなくしちゃったかも」と言いました。
話を聞くと、
暑かったから外して手に持っていた、
地面が青いところでマスクを持っていないことに気づいた、
とのこと。
地面が青いところというのは自宅と学校の中間地点付近になります。
どのマスクだったかを聞くと、
鬼滅の刃の炭治郎のマスク・・・
次女の1番のおきにいりマスクでした。
私の母が買ってきてくれた、母の知り合いの手作りマスクです。
「お母さんと歩いて探しに行く?」と聞くと「行く」と言いました。
この時、16時50分。
学校まで歩いて12分から15分なので、みつかってもみつからなくても往復25分から30分。
週に3回夕食を一緒に食べる私の母が来るのが17時過ぎ。
母に電話をすると実家を出たところだったので15分程で我が家に到着します。
マスクのことを話して、とにかく捜しに行ってみると伝えました。
見えない私は探すことができないので、通った道を歩いて、次女にキョロキョロさせて、拾ってくれた人が案外道の端や塀の上に避けてくれていたりすることも気にかけながら学校に向かいました。
見えない私の役割としては、手を繋いで隣を歩くだけです。
学校の手前の畑の道にマスクは落ちていました。
次女は大喜び。私もほっとしました。
母に連絡をして学校近くまで迎えに来てもらうことができました。
お気に入りのマスクを道で落としたかもしれないと言われて、次女の気持を尊重することができる私でよかったと思います。
数年前の私だったら、
寒いし面倒臭い、
失くしてしまった子供を責める、
うまくあきらめさせる・・・
などの言動をしたかもしれません。
みつかった方がうれしいよね、
探してみてみつからなかったらあきらめよう、
失くしたり落としたりすることは誰にだってあるよね・・・
と迷わずに思えました。
面倒がらずに子供に寄り添える自分になれていることに気づけましたし、次女との信頼関係も深められたように思います。
それにしても、秋の見学旅行の際も、購入した乗り物チケットを手に握っていたつもりが落としていて、探したらみつかったという出来事がありました。
子供は、手に持っていてもいつの間にか違うことに気持が向いててから離れてしまうんだなと思いました。
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