リフォーム工事をする実家とお別れ

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私の実家は
私の兄夫婦がリノベーション工事をして生まれ変わることになっています。

31年前、
私が中学1年で、兄が高校3年生だった夏

祖父母の家を取り壊して
両親が新しい家を建てました。
当時父と母は39歳と38歳。

それまでも母方の祖父母と同じ家だったものの、1階と2階で食事は別だったのが、完全同居になり、
私と兄は自分だけの個室ができて、
6LDKの大きな家でした。

いつか兄家族が帰ってくるとしても
あのままの家で暮らすのだとばかり思っていたのですが

兄夫婦も憧れの、理想の家を作りたいとのことで
大がかりなリフォームをすることになったようです。

これまで2階だった母の部屋は
以前祖父母がいた1階の二部屋を繋げて広く使うことになり、

母が使っていた部屋を兄夫婦、
昔兄の部屋だった場所を大学生の甥っ子(次男)、
私の部屋だった場所を小学生の姪っ子、
空き部屋で洗濯物の部屋になっていたところを大学生の甥っ子(長男)が使うようです。

思えば、私が暮らしていたのは結婚するまでの10年間ですが、
結婚後もよく泊まりに行っていましたし
長女も次女も生まれた後はこの実家で1カ月お世話になりました。

リビング、キッチン、お風呂など大きく造りが変わるそうなので
工事の前に今までお世話になったお家とのお別れ会をすることになりました。

私もあの家にはありがとうを言いたいので、そうできればいいなと思っていました。

母と、兄家族と、私の家族の10名。

工事前のわずかな期間でどうにか予定を合わせて、
お別れ会は今夜の予定でした。

ほぼ空っぽになった実家には
冷蔵庫もレンジも鍋も食器も何もありません。

それでも最後に集まろうと
紙皿や紙コップなどを準備していました。

しかし、次女の洋服の衣替えで泊まりに来ていた母が
昨日から腰痛が起こり、
今日はもっとひどくなってしまいました。

車の運転も、椅子に座ることもとてもできそうになくなり
最後の晩餐は中止することに。

残念ですが、それどころではないので仕方ありません。

急遽中止になったと、仕事帰りに現地に来る予定にしていた夫と長女にすぐにメッセージをしていました。

くれぐれも間違えて実家に行かないよう、2度連絡をしていたのですが
バタバタしてスマホをよく見ていなかった夫は実家に行ってしまうというオチがありました…。

3日後に工事が始まります。
みんなで集まっての食事は、新しい家になってからですね。

祖父母と両親と兄と
6人で食事していたリビング、ダイニングテーブル、

じいちゃんと、ばあちゃんと、離婚したパパと、猫のみぃと、
もうみんないなくなってしまいましたが、思い出が詰まっています。

思春期を過ごした家。
普通に見えていた頃から、見えづらくなった弱視の期間、そして全盲になってからを暮らした家。いろんなことを考えた場所。
6人家族から半年で女三人暮らしになってしまった頃。
高校生の頃、夫とたくさん話をした場所。
娘たちも楽しく過ごした場所。

その後、祖母が施設に入ってからは母が一人で暮らしていました。

私を守ってくれた家。今までありがとうございました。

新しく建て替わったら
24年ぶりにまた6人家族になる家。

どんなお家になるのかなぁ。
完成を楽しみにしています。

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