全盲がグミを食べると

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いくつかの味が入ったアソートのようなお菓子がありますよね。

先日、長女はコグミ
次女はツブグミを食べていました。

「お母さんに一つずつ全種類ちょうだい」

コグミは4粒
ツブグミは5粒でした。

せっかく全部の味が一つずつあるので
食べて何味か当ててみようかなと。味わってみることにしました。

一つ目に食べるグミは
手がかりがなく当てるのがちょっと難しかったです。

一つ目がわかると
その感じた味と答えを基準として
なんとなーく当てられました。

でも、
何味があるのかのメニューは先に教えてもらわないと非常に難しいです。

例えば次女にもらったツブグミで、
「最初にまず5つ何の味があるかは教えて」
と私が言うと
次女はそれも聞かずに当ててという感じでした。

それは見当がつかないから難しすぎるよ…

私が味わって食べて当てたりはずしたりするのが盛り上がっておもしろくて
娘たちもやってみることになりました。
全盲お菓子食べ体験。

目を閉じた次女の口に
私が一粒入れます。
それが何味だったかの答えは長女だけが知っている状態です。

次女は
一つ食べてみる度に袋を見て味の種類を確認していました。

ねぇ?何の味があるかのメニューは知っておきたいでしょう??

でないと
ラズベリーとか
パイナップルとか
ない味に感じて全然当たりません。

長女には次女が食べさせました。

ツブグミは
食べ始めは酸味が強くどれも同じような味に感じて
途中から分かれて甘みが出て
最後の方でピーチっぽかったりグレープっぽかったりしてきました。
グレープフルーツだけは最初から最後まで酸っぱい感じです。

視覚障害者の私たちは
目の前にある食べ物が何なのかわからずに食べることもよくあります。

先日からテーブルに置いてある、次女のミニセロハンテープの替えは、
丸くて袋に入っていて、お菓子かなと何度も開けかけました。

色が見えない私たちはジュースを飲んで
ふと「この味何だっけ?何だっけぇぇぇ??」と
飲んだことあるのに、知ってるのにぃ!と思い出せなくてわけがわからなくなる時があります。

たいていありきたりなグレープやオレンジだったりします。
「オレンジだよ」と言われ
「あ~それだ!」となる。

目が見えない私たちの世界は
例えばコンビニやスーパーで
商品のパッケージが全て真っ白な状態だと想像するといいと聞いたことがあります。

パックジュースやペットボトルや缶詰のラベルが全て真っ白・・・
スナック菓子の袋も箱菓子も全部真っ白だったら・・・

形や大きさ、触り心地などを頼りにヒントを探しますよね。
そんな状態で私は暮らしています。

ツナ缶だろうな
コーンの缶詰かな
ホールトマトとパイン缶はサイズが似ていて、でもプルトップがあればトマト缶、缶切りで開ける缶ならパイン。

ふにゃふにゃだからミネラルウォーターのペットボトルかな、
硬いから炭酸ジュースかなとか

1リットルの紙パックの
牛乳には上辺に切れ込みがありわかるようになっています。

昔でいうテレフォンカードなどのプリペイドカードは
差し込む時に左手前に切れ込みがくるように入れればいいと決まっていました。

シャンプーボトルに触ってわかる立体の印があるのも
見えない私たちにはとても助かります。

・・・あれ、利きグミをした話から
ユニバーサルデザインの話になってしまいましたね。

みなさんもよかったらぜひ
商品の色やラベルを見ずに口に入れて食べてみてください。

すっごい違和感があるかもしれません♪

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