全盲フリマ体験

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待ちに待ったフリーマーケット出店。

雑貨屋お皿を入れた段ボール2箱、衣類を詰めたでっかい旅行バッグ一つ、
絵本を立てたカゴ二つ、バッグを詰めたバッグ

大きめ軽自動車の長女の車に
なんと乗らないかもしれない問題が発生。

今更減らしたくない。全部持って行きたい。
どうにか長女が工夫して乗せてくれ、次女と私は小さく隙間に乗って出発。

とにかく、絵本が重い。

帰りは少しは軽くなって帰れるだろうか。
不安と期待が7対3という感じでした。

めっちゃいいお天気。
公園でママ友Eさんと合流し、
レジャーシート敷いて
荷物を取りに長女の車までもう一往復してシートに戻ると・・・

私たちの荷物(商品)を既に物色している人たちがいました。

販売をスタートしていいのは10時からで、
まだ区画を割り当てられたばかりの9時。

この時間にこの公演にいるということは、ほかの区画の出店者さんなのでしょうか。

早々と買おうとする人にEさんが
まだ販売していい時間じゃないからルール違反になるので…と言うと
「じゃあ結構です」となんか怒っていたような?こわいこわい。

「後で取りに来るので」
と絵本を取り置きされる方が数名いらっしゃいました。
なんか、売れるっぽい。期待できそうな予感。

私たちのシートは荷物ごちゃごちゃで陳列なんてできないまま
お客さんが次から次に来られフリマスタート。

準備して行った小銭仕分けケースのおかげで
全盲でもおつりの準備だけは素早く出来る私。

レジャーシートの周りぐるりとお客さんが商品を物色されます。
商品についてや値段の交渉などであらゆる方向から声をかけられる。

ても全盲の私には対応が難しい。

「これ、サイズどれぐらい?」
「お安くなります?」
なんて聞かれても
「えーっと、これとは何でしょうか」
と、どの商品のことを言われているか触らせてもらわないといけません。

「すみません、目がみえなくて…」
なんて言って驚かれたり困惑されるラリーも、こんな場では面倒です。

私に声をかけられているかもと感じたら
次女かEさんか遅れてきてくれた大学生のYを呼んで接客をお願いしました。

50近くあったらしい販売区画。
出店者が40代と70代が半数以上を占めるというだけあって、
私たちのところに来られるお客さんもそんな感じでした。

そして私たち世代、40代と思われる人は
お安くすると大変喜ばれる傾向にあり、
70代以上の人は堂々と値切ってこられ、
安くしてくれて当たり前よという雰囲気が多かった気がする。

Eさん親子と、お昼から手伝いに来てくれたEさんの妹さんは
「いらっしゃいませぇ!ハンカチやアクセサリー、10円から販売しておりまーす!」
と大声で呼び込みをします。す、すごい。

私と次女はなかなかそのような大きな声が出せず
「いらっしゃいませぇ」
と時々言うのが精いっぱい。

いや、正確に言うと、
次女がEさんたちの1/50くらいの声出しだとして、
私は次女の1/10くらいしか出せませんでした。

しかし、結構売れました。

何がどれくらい売れたか、みなさんもご興味ありますよね?

例えば
キティちゃんエコバッグ 50円
ドラえもんおもちゃ 400円
スティッチ危機一髪 500円
絵本 10円から200円 40冊くらい
カルタ 50円
ウッディーぬいぐるみ 50円
くまモンクッション 350円
たぬきちぬいぐるみ 200円
ミニお盆 200円
花瓶 100円
ミッフィー水稲 250円
おにぎりメーカー 10円
計量スプーンセット 100円
カゴ 150円
ミニゴミ箱 50円
貝印洗い桶500円
治療院で使っていた胸当てと枕セット 500円
レディース帽子 300円
ショルダーバッグ 1000円
カットソー 150円
ワンピース 100円
ストッキング 10円
ハンカチ 10円
体操服2セット 1500円
キッズ用リュックやバッグ 250円~600円
巾着トート 30円
スリッパ 200円と50円

ほかにもありますが、ざっとこんな感じです。

お昼からは全て半額セールにしました。

我が家の売り上げは、15000円を超えました~。

さすがに空っぽとはなりませんでしたが、
朝よりもかなり少ない荷物で帰宅することができました。

たくさん売ってくれたEさんの娘Yには、フリマで見つけて欲しがっていた洋服を買ってあげました。

一日手伝ってくれた次女にもバイト代を払い、
荷物と私を送迎してくれた長女にも売り上げからお礼を渡しました。

割り勘の出店両を払っても一万円程残ったので、
これは後日打ち上げに使いたいと考えています。
おいしいの食べよう。

いや~楽しかったぁ。
でもやっぱり、全盲の私はおつりの準備以外何もできなかったなぁ。

「なんか、ほんとにできることなくてごめん」
とEさんに言ったら

「何言ってるの、楽しかったねぇ」

何もできなかったと思う私に、楽しかったねと言ってくれました。

見えなくて接客は難しいとわかってて、私をフリマに誘ってくれたんか。そうか。

もんげぇ不思議な、かけがえのない人です。

フリマで不用品を売るという、最高の経験をさせてもらいました。
値段のつけ方など、コツも少しわかったような気がします。

もしも次回…が
またあるとしたら、工夫したいと思うところがいくつかあります。

あ~私の人生、こんなに楽しくていいんだろうか。

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