全盲の私がAmazonでお買い物できるようになったのは、今から6年前のことです。
iPhoneを使うようになって2年程経った頃です。
きっかけは、
2歳になった次女に室内鉄棒とトランポリンを購入したかったからでした。
地元のおもちゃ屋さんに問い合わせても品ぞろえが少なかったため、
Amazonに挑戦してみることにしたのです。
まあおもちゃ屋さんにあったとしても、
お店まで行くのも、購入した大きな商品を持ち帰るのも、
車の運転などできない私にとっては大変です。
コンビニでアマゾンギフト券を購入し、チャージなどは分からないので夫と娘にお願いしました。
アイホンでの音声操作による検索の方法を習って…
感激したのを憶えています。
目が見えなくなって20年以上経った頃だったのですが、
目が見えていた中学生の頃以来、誰の手も借りず買い物したのは初めてでした。
次々と気になる商品を検索しては、
商品の説明や購入した人の感想を知ることができます。
見えない私が買い物をするとなると、
実家の家族や友人に付き合ってもらう、連れて行ってもらうか、
ガイドヘルパーさんを依頼して出かけるか、
お店の店員さんに対応してもらうかになります。
どんな商品があるか、目的のものがあるか。
また、気になった物全ての色やサイズや値段を聞いて、
スムーズにいくときもあれば、思うような買い物ができないこともあります。
iPhoneを使ってのAmazonでのお買い物は、
誰にも気を遣わずに、何度でも商品説明や値段を繰り返し確認したり、
自由にどんな商品があるかチェックしたり、
一人でお買い物ができるので、視覚障害者にはとても有益なツールだと思います。
陽がなくても商品を眺めてお店を巡ったり、
見るだけで買わずに帰ったり
こんな感覚は20年以上ぶり、いえ、大人になって初めての経験でした。
しかも時間も気にしなくていいので、子供たちが寝静まった夜中にゆっくり買い物を楽しむことができます。
絵本も、当初は分からず新品ばかり購入していましたが、ユーズドをお安く買えることも知り、かなり便利に利用しました。
目が見えないと特に、新しいことに挑戦するのには勇気がいります。
私の場合は
次女に、どうしても鉄棒やトランポリンを買いたかったことがきっかけとなり
新しい世界へ一歩踏み出すことができました。
それ以来ずっと、
Amazonは本当に便利に使い続けています。
以前にAmazonのことを書いた記事
今年の次女の誕生日プレゼントもAmazonで買いました(視覚障害者へのAmazonのおすすめポイント) | 目が見えないだけ
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