最近私は、夫が休みの平日に整形外科のリハビリを予約しています。
腰痛は割と治まっていますが、リハビリに行かなくなると痛みが出始めるんですよね。
行くと調子がいいので予防のために通っています。
一人で出かけることができない全盲の私は
いつも外出はガイドヘルパーさんに同行してもらうのですが、
この整形外科のリハビリをガイドヘルパーさんにお願いすると
電気治療やホットパックやウォーターベッドなど約90分手技をを受ける間ただただお待たせして、
通院時の待ち時間は控除しないといけないルールなので、待っていただくにも関わらずお仕事外の時間になってしまいあまりにも申し訳ない。
夫が休みの日だと
私を整形外科の受付まで連れて行ってくれて、夫は家に帰り、
また90分後に迎えに来てくれます。
・・・ちなみに夫も同じ全盲です。えらい違い。
今日はその90分の間に、夫は近所の交番に出かけて行きました。
自宅から歩いて10分弱の場所にある交番。
交番が近所にあっても、用はめったにないですよね。
昨日のブログ
の続きです。
夫は今日は別のイヤホンを装着してナビで交番に行くとドアが開かなかったそう。
今日は交番は休み?そんなことないですよね。
何か張り紙してあるかなとドアをスマホで撮影してアプリで読み上げさせると
「横の受話器を取ってお話しください」的な内容を読み上げたらしい。
探ると箱の中に受話器があり、別の警察署に繋がったようです。
そちらからすぐに2名来てくださって
昨日の夕方落としたイヤホンケースのことをお話しさせてもらうと
パソコンで調べてくださり、
昨日、中央警察署に何やらそれらしいものが届けられているようだと。
リハビリが終わった私を迎えに来てくれて家に連れて帰ってくれた後、
夫はバスで中央警察署に出かけて行きました。
そして、
夫の買ったばかりの2万円のイヤホンのケースは戻ってきました。
名前など書いていないので証拠はないけれど、
落とした場所や時間、
お見せした両耳のイヤホンがケースとピッタリなので
間違いないだろうと判断いただき、受け取ることができたようです。
ケースは、職場近くの道で拾ってくださった方が警察に届けてくださっていました。
しかも届けられた時間は18時半頃とのこと。
夫が落としたのは18時過ぎです。
検索してみたら、職場から警察署までの距離は3キロ。
私の想像ですが
落としたのは歩道ですので拾ってくださったのは歩行者か自転車の方ではないでしょうか。
夫が落としたすぐ後に見つけて、その足で警察に届けてくださったような時間の計算になります。
親指と人さし指で丸を作ったくらいの大きさのイヤホンケース。
中身空っぽの、プラスチックのイヤホンケース。
見つけてすぐに警察に届けに行ってくださった方…。
なんてありがたい。
自分が子供だったらと思うと
おもしろいものを見つけたと思い
石蹴りのように蹴りながら帰って
最後は側溝の穴にでも落として帰ってもおかしくないような。
見つけても歩道の端や塀の上などに避けておく程度でも十分親切な気がします。
それを
放置せず、見て見ぬふりをせず、
落とした人が困っているだろうと警察に届けてくださるなんて。
これまで私たちがどこかで落とした大事なもの、
財布、障碍者手帳、今回のイヤホンケース、
全て拾った方が届けてくださって戻ってきました。
本当に、
日本はなんてすばらしい国なんでしょうか。
毎回みなさん
お礼も連絡も必要ありませんとおっしゃられるようで
直接感謝の言葉を伝えられないままです。
Sonyのイヤホンケースを拾って警察に届けてくれた方、
本当にありがとうございました。
このブログは読んでいらっしゃらないでしょうが、心から感謝申し上げます。
あなた様のおかげで、夫は元気を取り戻しました。
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