恐かった体験

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私が小学5年生の頃だったと思うのですが、
今でも忘れられない、恐い体験をしました。

母と二人で、母の妹である叔母の団地に遊びに行っていて、
母からタバコを買ってくるようお使いを頼まれました。

当時は子供でもタバコやお酒のお使いに行けたんですよね。

団地を抜けて大通りに出たところにタバコ屋さんがあります。

お使いはいつものことだったので、一人で出かけた私。

日曜日で、タバコ屋さんは閉まっていました。

お店の前にある自動販売機を眺めましたが母のタバコはありません。

大通りを渡った向かい側にスーパーがあったので、そちらに捜しに行きました。

お店を一周してもタバコ売り場は見つけられず、
お店の人に聞くなんてことは子供の私には勇気が出ないので、

もう一度さっきの自動販売機を見て、それでもなかったら買わずに帰ろうと思いタバコ屋に戻りました。

「やっぱりないな」と思いながら自動販売機を見上げていると、
右から声をかけられました。

「自動販売機なら向こうにもあるよ」

赤いキャップ(だったと思う)
黒縁の眼鏡(だったと思う)
しゃつとジーパンの男性でした。

「向こう」とその人が差した方を見ると、
建物の裏の薄暗い砂利の場所でした。

なんとなく恐怖を感じた私は
後ずさりして
「いいです!」
と言ってその男性の横をすり抜けて猛ダッシュ。

すごくいい天気だった日曜日のお昼、
大通りで車はたくさん通っていましたが、
歩道には人は全くいませんでした。

振り返るのも恐くて走り続け
団地の敷地内に入って
いくつかの公園を抜けて

おそらく追いかけてなんて来ていないでしょうが
死に物狂いで走りました。

叔母の家に帰り、
恐かったことはなぜか言い出せず、
「タバコ、なかった…!」
と言って泣き出した私。

「タバコがなかったからって泣かないでいいのに」
と母と叔母には笑われました。

叔母の家からの帰り道の車の中で母に話しました。

私の中では、
恐い人だったかもしれないけど、
本当に裏に自動販売機はあって、親切に教えてくれた人だったかもしれないという気持ちもありました。

帰宅後、母が叔母に電話をすると、
「裏に自動販売機なんてないよ」とのことだったようです。

その頃といえば、
小学校高学年の少女を誘拐して何人も殺害したという事件がニュースで毎日報道されている頃で、

そういう、私たちを狙った気持ち悪いおじさんがいるという認識があったので、
親切かもしれない言葉を信じられず逃げてしまいました。

ちなみに、その日の私の格好は、
ピンクの長袖ティーシャツに
デニムのミニスカートにサスペンダー、
そしてポニーテールという、

the 少女! でした。

信じてお店の裏について行っていたとしてどうなっていたかはわかりませんが、
私にとって結構恐い体験でした。

このようなことがあったからか、
私は娘たちが一人で出歩くことに、
ほかの人よりちょっと
『油断してはいけない』という思いがあるかもしれません。

女の子は危ない目に合う可能性が高い(女の子に限ったことではありませんが…)

だから、

目的もなく一人で出歩くことをあまりさせなかったり、
なるべくお友達と帰るように話をしたり、
さびしいような道は通らないでほしいと伝えたり、
長女の帰宅が遅い時はメッセージや電話で連絡を取ったり、
そもそも不必要な夜の外出は避けてほしいと考えています。

自分や家族を守るため、
気をつけられることは、できるだけ、気を付けるようにしています。

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