点字の思い出

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今日から9月ですね。
ブログを書き始めて4カ月が経過しました。
読んでくださっているみなさん、ありがとうございます!

今日は夫の兄の誕生日でした。
兄も夫と同じ病気で視覚に障害があります。

夫がある方から未使用に近いきれいな状態の木製点字板を譲ってもらい手に入ったので
夫の点字板をずっと貸している兄に、その点字板をプレゼントすることにしました。

11月1日が『点字の日』ということをご存知ですか?

点字使用者ですが、私は昨年知り、新鮮でした。
学生の頃はきっと聞いたことがあるのでしょうが、憶えていません。

11月1日といえば、私にとっては子供の頃から兄の誕生日と寿司の日です。

夫はさすが!知っていました。

盲学校に通っていた頃、
点字使用者はb5サイズの点字板(てんじばん)というのを持っていて、それが筆記用具でした。

それに点字紙という専用の厚めの用紙をセットして、
1マス6点の窪みが1行に32マスある金属の定規と
ポツポツと紙に点字を打つ点筆(てんぴつ)という道具がセットでした。

点字は裏から打つので、
書く時は右から左に書き、
読むときは点字紙を外して裏返し、浮き出た点を左から右に読みます。

約30年前、
当時、木製の点字板が10000円、プラスチック製が5000円でした。

盲学校に転校した中学3年の時は、
まだ弱視だったので拡大した文字の教科書やプリントで授業を受けていましたが、
練習用というか遊び用でプラスチック製の点字板を買ってもらいました。

クラスメイトの3人の男の子たちは点字使用だったので、
みんな小学部の時から使っている木製の点字板を使っていました。

それから半年後の後頭部入学直後には
少し残っていた視力もすっかり落ちて、私も点字使用に変わりました。

毎日の授業に使うようになると、
プラスチック製の点字板では安っぽくて書きづらく、
みんなが使っている木製のタイプを購入し直しました。
もう27年前のことですね。

今でもその点字板を使っています。

パソコンやiPhoneや点字ディスプレイで文章を書いたりスケジュール管理をしている今、
点字板で点字を書くという作業はあまりないのですが、
家計管理の本を読んで、『ノートは手書きで』という決まりなのでまた使い始めています。

数年前に木製の点字板は生産中止になり、ほしくても購入することができません。
現在はプラスチック製の点字板の価格が10000円になっていると聞きました。

ということは、今の盲学校生はプラスチック製の点字板でノートを取っているのかなー?と夫に聞いてみたら、
ここ最近会う盲学校の小学部の生徒はみんなタイプライターを使っているそうです。

思えば高校生の頃、
夫と、点字で書いた手紙を毎日何通もやり取りしていました。

この点字板で愛を育んだなぁと、懐かしいことを思い出しました。

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