自分の心と向き合うために

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自分の心と向き合うために、雛人形を飾ってみました。

私の、雛人形があります。

私が生まれてから祖母が買ってくれたもので、昔ながらの大きな七段飾りです。

結婚してからも実家の納戸にあり、

20年前、長女の初節句の時に夫の実家に運び飾ってもらいました。

夫の実家でももちろん場所を取り、

次に飾ったのは10年前、次女の初節句の時。

マンションの和室に飾りました。

当時小学5年生、大工になるのが夢だった長女が組み立ててくれました。

あれから10年、
マンションの押入れの天袋に眠っています。

我が家の天袋の半分は雛人形。

昨年ふと
もう処分していいんじゃないかという気持ちが湧いてきて、夜な夜な悩んでいました。

しかし雛人形というのは
その女の子の厄禍の身代わりになるとかいう意味もありますよね。

この、右の腎臓をいつ摘出しましょうかと言われている女の子(私)が
雛人形を処分して本当にいいのか。

もう必要ないよね~
処分してもいいんじゃない?
いやいや捨てたりするもんじゃないって
後悔したら取返しつかないよ~

モヤモヤ。眠れない夜の私の心の葛藤。

家中の片づけをした方に話を聴いたり、ネットで検索したりして、

取り合えず
私の気持ちと向き合ってみるために
一度出して飾ってみたいと思うようになりました。

大きな雛人形を
飾れる場所があること
出したり片づけたりお祝いしたりができる時間の余裕があること

そういうのが豊かさだという説も納得できました。

次女は特に、幼い頃から季節のイベントが代好きです。

さて、飾りたいと思っても
みなさんご存じ、私は全盲の視覚障害者。
自分で七段のひな人形を飾ることはできません。

このことも、処分した方がいいのかなと考えてしまう理由でもありました。

でも、とにかく一度出したいと心が決まってからは、
お願いしたいことを数カ月前から長女と次女に伝え、予約をしていました。

まずは飾ってみて、
気が済んで処分する気持ちになるか
今後も持っておきたい気持ちになるか

私の心と向き合うために
娘たちに協力してもらって飾ってみよう。

節分が終わり、
飾ってもらう約束の立春の今日、
予定の14時になっても長女がなかなか来ません。

催促の連絡をしたいところですが
私はめずらしい生理痛で微熱が出てしまい動けず。

あきらめかけた頃、17時過ぎにやっと長女が来て
お雛様飾りがスタート。

私以外の三人が次々に天袋から出して運び

雛段を組み立てる間、私にはとても楽しそうに見えましたが、なかなか大変だったとのこと。

雪洞(ぼんぼり)のことを「LEDあった!」
と言う現代っ子の次女に夫大爆笑。

「この男の人、量てなくてかわいそう」
と箱の中から手を捜索したり、

「あと刀が余った…。荷物持ってなくて暇そうな人に持たせよう」
と三人官女に刀を持たせていて「それはさすがに違うだろ」とつっこまれたり。

面倒になってきた長女が
「ルールなんてないっ!どこでもいいから並べろぉ!」
と叫んだり。

約一時間半で完成。

見えませんが、なんか雛人形たちの空気を感じて感激。

七段飾りの方にそおっと手を出してみて
雪洞と人形を一つずつ落としてしまいました。ごめっ

私が目が見えていたのは15歳まで。
実家でも毎年出してあったわけではないので、
最後にこの七段飾りを見たのはいつだろう。10歳頃でしょうか。

最上段が、こんなに低かったっけ?という高さ。
ひしめき合って並んだ人形たち。

これが私のひな人形か。
うーん…
これは、捨てられないですね。

大切に持っていたいと思いました。

娘たちが毎年飾ってくれるかどうか。相談してみよう。

リビングに大きな雛人形を飾り、
自分の心と向き合い、ひなまつりを迎えられます。

みんなぁ、ありがとう。

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