文字を書くことができない私たち視覚障害者は
スケジュール帳に予定を書いたり
メモを取ったり
カレンダーに予定を書き込んだりすることができません。
目が見えない割にパソコンやiPhoneをある程度使いこなしていると言っても
ちょっと約束が入る度にパソコンを立ち上げるのは面倒です。
そもそもパソコンは常には持ち歩いてはいません。
iPhoneのカレンダーに入力するのも、手間と集中力が必要です。
コツをつかめば、音声入力のSiriだけで割とうまく予定を登録できますが、
人の名前やお店の名前の聞き取り間違いや変換間違いが多くいまいちです。
以前は点字を書く点字盤と点字紙を一式持ち歩いていました。
B5サイズの木製の板なので、やはり荷物になります。
コンパクトサイズのノートのような、小さめの点字定規と用紙もありますが、
ちょっとメモするというお手軽さがないので、今は利用していません。
私は10年前に購入した
ブレイルメモという点字のシステム手帳のような機械で便利にスケジュール管理ができています。
ポッキーの箱くらいのサイズで、かなり小型です。
夫も点字の機械を複数持っているのですが、
私のものよりも大きくて新しくて性能がよすぎて
スケジュールなどの入力が複雑なようです。
古い機種である私のブレイルメモポケットはシンプルで、
カレンダーを立ち上げると
左右キーで日にちの移動、
上下キーで前の週や次の週に移動、
月の移動、年の移動も可能です。
日付を選んで開くと
メモが立ち上がり自由に書き込むことができます。
例えば
11月24日 水
夫 歯医者10時45分。
障害者相談支援センターモニタリング 12時。
祖母のお見舞い 13時半。
夫 ホームヘルパー 15時半。
次女ピアノ 16時。
と点字で書いています。
点字なので『かな文字』です。
漢字変換を調べたり考えたりする必要がありません。
夫のブレイルは
予定を書き込もうと日付に入ると
まず件名
開始時刻
終了時刻
予定の内容
と一つ一つ開いて書き進めないといけないそうです。
私のは点字のかな入力でさくさく打てばいいのに比べて
夫のは漢字に変換していかなければならないのです。
パソコンのテキスト入力のように、
文字を書いて → 漢字などに文字変換
先日のブログにも書きましたが、
私たち視覚障害者は普段漢字を目にしないので、
いざ書こうとすると、それがどんな漢字なのかを確認したりちょっと面倒です。
夫のものも点字での入力に切り替えできなくもないようですが、
その場合点字のわかち書きが崩れたり、表示がおかしくなるようです。
実は昨年新しいブレイルを
私が使うつもりで購入したのですが、
スケジュールをこれまでのように使えないのが受け入れられず
私は長年使っているブレイルメモポケットを使い続けることにして
新しく買った複雑なものは夫に譲りました。
性能がいいというのは
そのブレイルだけでインターネットに繋がったりして、
中身はパソコン同様で画面が点字…という感じです。
私が10年使っているのは
中身はシステム手帳で、
スケジュール機能とメモに特化しているものです。
でも、そのシンプルさがとても便利なんですよね。
最近仕事が更に忙しくて余裕がない夫は
先週は
オンライン講座と相談支援センターの方の訪問が重なっていることに前日に気づき、
今週は
歯医者の予約とホームヘルパーさんの時間が重なっていることに昨日の夜に気づきました。
いい具合に変更をしていただくことができて事なきを得ましたが、あぶないところでした。
何をどのように使えば予定管理が簡単に確実にできるか摸索中のようです。
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