視覚障害関係の最新機器に触れる

スポンサーリンク

夫と、福祉機器展に出かけてきました。

視覚障害関係の最新機器に触れられる貴重な展示会です。

視覚障害関連の商品というのは特殊なため、
手に取って触って選んで購入するということができないことが多いです。

全盲だと画像やパンフレットを見ることもできないので
何十万円もする機械を注文する時も
実際に届いてみて初めてこんな形だったのかぁこんなサイズだったのかぁと知ることになります。

それでは不安ですので
実際に商品に触れて体験することができる福祉機器展がある時は参加するようにしています。

~アイカメラ~
数年前に見たものから随分進化していました。

以前のものは
こんなごつい機械が装着されたメガネかけて歩いたらおかしいだろうという印象でした。

今回体験したものは
普通のメガネのフレームでかけ心地は非常に軽く、
サイドに装着された機械も小さくて、かなりスマートでした。

目の前にあるものが何かを教えてくれたり
時計の文字盤で方向を表して
「2時方向、ペットボトル」と音声で言ってくれたり、

あらかじめ撮影をして登録していれば
カメラにその相手が映ったら顔を判断して名前を言ってくれるようです。

ドラマ『ラストマン』の福山雅治ですね。

周りが見えているような気になれる、ちょっと不思議な機器でした。

~点字ディスプレイ~
小さいタイプで最新式のものが体験できるとのことで夫は興味があったようです。

私が愛用しているブレイルメモポケットは使用してもう12年程になるでしょうか。
点字の電子手帳のようなもので、あらゆるメモやスケジュール管理などに役立っています。

普段の予定や現在必要なIDやパスワードの管理など、
これがないと私は生きていけないくらい大切なものです。

しかし、発売から12年が経ち、
今年とうとう修理などの対応が終わったと連絡がありました。

数年に一度点字のピンの出が薄くなったりしてメンテナンスをしてもらっていました。

今後不調が出たらお別れになるので
そろそろ次を考えておかなければいけない段階になっています。

ただ、この初代のブレイルメモポケットほどシンプルに使えるモデルはないのです。

その後出た機種は全て複雑にパソコンの要素を持っていて、
スケジュールなどを登録するのに
予定のタイトルや内容などを点字で入力して漢字に変換するという手間があります。

ちなみに我が家にはマニアがおりまして
ブレイルメモポケットの後継機種がいくつかあります。

今回体験させてもらったエクストラという会社の点字ディスプレイ、
大きさと形はとても私好みでした。

薄くて角が丸くて
ボタンはシンプルで配置がわかりやすく大好きになりました。

ただ、大事なスケジュール管理が点字入力では使いづらく
一つ一つやっぱり漢字変換をして入力する必要がありました。

う~ん、私的に、そこは譲れない。

例えば病院などで次の診察を予約する時、
カレンダーを立ち上げ日にちをすぐに確認し、
先生や受付の方と話をしながら予定を書き込む。
その動作に漢字の変換の手間があってはつかえません。

かといって、漢字に変換せずにひらがな入力すると
ひらがなで入力した点字はおかしな表示になってしまいます。

点字ディスプレイを開発している会社は大きく2社あり、
今回展示会にきていた触り心地が合格だったエクストラ社は
アンドロイドの機能をそのまま点字で表示するような使用になっています。

私が使っている、KGS社のブレイルメモポケットは中身は同じアンドロイドですが、点字の電子手帳としての使用を想定して作り上げられたものです。

メモを取るにもスケジュール管理を行うにも
漢字に変換する手間がなく、点字そのもので扱うことができます。これが楽なのです。

エクストラは、
アンドロイドスマホの便利な機能、ネット検索や電子メール、活字文章の作成などを点字で確認しながら使用できるものになっています。

ネット検索やメールはiPhoneで充分な私には
KGS社が開発している方の商品が向いていることがわかりました。

12年使っているこのブレイルメモポケットがあとどれくらい動いてくれるか…。がんばってほしいです。

夫に誘われて行った福祉機器展、楽しかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました