長女は私の病気のことをなにげに気にかけてくれています。
左右の腎細胞癌は特に、検査の度に入院・手術になるかもしれないので、
次の検査はいつ?結果はどうだった?と気にしてくれています。
一昨年の6月と7月に入院した時は、まだ高校生だった長女はほとんど毎日のように電話をくれて、夜なのでわたしは病室の布団に潜ってささやき声で長電話をしました。
昨年の夏、長女の三者面談の前日が検査だったのでちょっと心配したようですが、
7月末の朝、登校前に話をしていた時、
「普通のお母さんなら前の日の検査結果次第ではがくぶるで面談どころじゃないんだろうけど、
お母さんそういう心配全然ないもんね」
と笑って言いました。
私は
「うん!お母さんは検査結果で何と言われたとしても大丈夫だから、面談もいつも通りで行けるよ♪」と答えました。
長女は高校生になってお友達と話す中で、いろいろな親子、家族、家庭環境があることを感じたようです。
お母さんからあまり心配をされていない感じのお友達、
お母さんのことを好きじゃないお友達、
お父さんのことを嫌っているお友達、
お弁当やご飯を作ってもらえないことが多いお友達、
早く家を出てと言われているお友達など。
もちろん親と仲良し、家族大好きというお友達もたくさんいます。
そして自分や自分の家族のことを考えたようです。
夏休み中、楽しそうに
「まじでこの家に生まれてよかった~」
「親ガチャあたり引いたわ~」
「お母さんは、R(長女)に何か求めてきたことないじゃん?」
「ずっと、うちはお父さんが見えないのにポジティブな人だと思ってきたけど、ここ数年で実はお母さんがスーパーポジティブ人間だということに気づいたよ」
女子高生、美しくない言葉でごめんなさい!
わたしにとってはうれしい表現ばかりでした。
長女を授かった時から、
両親目が見えないけど、そんなこと問題にならないぐらい楽しく育てていきたい、育ってほしいと思っていた気がします。
親が目が見えないことでイヤな思いをしたことはないと長女はよく言っていましたが、
少しぐらいはあっただろうなと思っていました。
今回改めて聞きましたが
「本当に一度もない。お父さんとお母さんが目が見えなくてむしろよかった。
だってその方がなんか楽しいじゃん♪」
とまで言ってくれました。
そこまで言ってくれるなんて私は驚いてしまい、
「W(次女)も大きくなってそんな風に思ってくれるといいなぁ」と言うと、
「Wも絶対にそう思うよ。Rがそう思ってるんだから」と。
当時、進学校で成績がほぼ最下位だった長女。
成績のことを手放したわたしはテスト結果を見ても笑い合えるようになっていました。
お友達のこともたくさん話してくれて、
気になることやリクエストも素直に話してくれていました。
私は、以前は長女にずいぶん求める気持ちがあったと思います。
彼女が鈍かったのか、忘れてしまったのか、上書きされたのか・・・
思春期の長女との関係がよい状態で過ごせたかなと思います。
昨年夏の長女からの言葉を思い出し、一年経った今でも私は最高の気分で過ごしています。
※『がくぶる』はがくがくぶるぶる平常心じゃないこと、
『親ガチャ』は何が出るかわからないガチャガチャのどの親の子供に生まれるかというふざけた表現のようです。
不快に感じられた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
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