長女の弔辞

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今日は祖母の誕生日で、祖母の葬儀でした。
長女が曾孫代表で読んだお別れの手紙です。
昨日の私と同様、緊張で震えながら読みました。

この度は曾祖母の葬儀に、謹んで追悼の辞を述べさせて頂きます。

いつかはお別れの日がくると覚悟はしておりましたが、今回の訃報を受け、未だに実感が湧きません。

産まれたときから可愛がってくれたばあばあちゃん。保育園のころは運動会に来てくれたり、泊まりに行ったときはお風呂上がりに服を着せてくれたり、髪の毛を乾かしてくれたりなど、私が覚えていない小さい頃のことをお父さんやお母さんが教えてくれました。

お風呂のあとはいつもばあばあちゃんの部屋に行って一緒にテレビを見ました。お母さんがR(長女)がいないなと思うと、Rはいつもばあばあちゃんの部屋にいたそうです。

家でも、施設に会いに行った時もばあばあちゃんの二の腕のプルプルが気持ちよくて大好きでいつも触らせてもらっていました。

バイバイをする時、元気パワーをチャージするためにタッチをしたりETのように人差し指交信をしていました。

病院に入院してからはお母さんと一回、W(次女)とも一回、会いに行きました。

まだ少し反応があって、ひ孫の私たちのことは最初は「わからん」という感じで首を振ったけど、がんばって何度も名前を言ったり呼びかけていたら思い出したように頷いてくれました。

家に遊びに行った時、隣に座って、ばあばあちゃんの影響で私も好きになった、クロスワードやナンプレを一緒にしながら、学校のこと、部活のこと、将来のこと、いつも気にかけて話を聞いてくれました。

一年前公務員試験に合格した時は本当に喜んでくれて、私がまだ高校を卒業する前、母に何度も何度も「Rは仕事頑張ってるね?」と電話があったと聞きました。「仕事は4月からだよ」と答え、4月になり一度「頑張っている」ということを伝えると、安心したのかそれからこの内容の電話はピタリとなくなったそうです。すごく気にかけてくれていたことがわかり、うれしかったです。Rは新しいことたくさん覚えながら毎日頑張ってるよ。

いつからかも覚えていないほど小さい時から持っているシロクマのぬいぐるみのはなちゃん。最近、誰にもらったんだろうと気になり、お母さんに聞くとばあばあちゃんがくれたものだと教えてくれました。10年以上、なぜかずっと気に入っていて、これからも大切にします。

何年か前、ばあばあちゃんに「今から遊びに行っていい?」と電話をしたら「いいよ、ケンタッキー食べたいから買ってきて」って言われたこと、多分ずっと忘れません。ばあばあちゃんみたいな元気なおばあちゃんになります。

十日ほど前、両親の結婚記念日で、披露宴のDVDを家族で観ました。

21年前、ちょうどこの写真のようにまだ元気なばあばあちゃんの姿がありました。

多分T兄ちゃん(私の従弟1)が県庁に合格した頃で、ばあばあちゃんが「Y(私の従弟2)、公務員になりなさいよ」と言っている大きな声が入っていました。

みんながみんな公務員になりたいわけじゃないのに、ばあばあちゃんらしいねと家族で話しました。

お母さんから、ばあばあちゃんの話はたくさん聞きます。

ばあばあちゃんが普通に歩くところは憶えていなくて、
Rの記憶にあるばあばあちゃんはシルバーカーを押して歩く姿です。

今年免許を取って、買ってもらった車を、写真でしか見せてあげられませんでした。

お誕生日、おめでとう。

今まで、本当にありがとう。ばあばあちゃんの笑った顔、大好きだよ。私たちのこと、見守っていてください。

これを以て、お別れの言葉と致します。

ひ孫代表 R

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