雨の日の外出

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最近、よく雨が降ります。

全盲の私は、傘をさして歩くことができません。

まあ傘は関係なく、一人ではほとんど外を歩けないんですけどね。

視覚障害者の私と夫は外出時は常に白杖を持っています。

荷物…なんて言い方は大事な白杖に失礼ですが、

白状を持っていることでまず片手がふさがることになります。

同じ全盲なのに一人でどこへでも行く夫は、

雨の日はもう片方の手に傘。…これで両手ふさがりましたね。

このように、白状と傘を持った状態で

バスの乗り降り時にはカードを機械にタッチしたり

お店では財布を取り出して支払いをしたりしている夫を尊敬します。

話を戻しますが、

私たちは目が見えない分耳で周りの状況を把握していて

傘をさすと空間が狭められて広い範囲の状況を感じられなくなります。

雨や風が強いと周囲の音が聞こえず

車などの音や気配に気づけなくて更に歩きづらくなります。

ちなみに私は曇りの日も歩きづらさを感じていました。

光も感じない全盲ですが、

顔に当たる日差しの温かさで広い道に出たことがわかったり

空間が広がるのを耳で感じて曲がり角に来たのがわかったりするのが、

曇りでどんよりしていると

空気が重たいというか、空間が広がる感覚を感じにくくなるんですよね。

傘をさせなくても雨は降り、

小雨だろうと土砂降りだろうと出かける用事はあったりします。

視覚障害者、全盲の私の雨の日の外出は

傘はささずにレインポンチョを着ます。

レインコートではなく、レインポンチョです。

レインコートはワンピースのような形ですが、

私が気に入っているレインポンチョというのはマントのような、

美容室で首から下にかけられるケープのような感じというとイメージできるでしょうか…?

膝下まで長さがあり、フードもあります。ポンチョの中は広くてゆったりです。

なので、

いつもリュックサックの私

は、リュックを背負ったままレインポンチョを着ます。

大きなリュックサックでも大丈夫なくらい余裕があります。

フードもかぶります。

以前は、小雨ならフードはかぶらずにいたのですが、

後から雨が強くなってきてフードをかぶると

かぶっていなかった間にフードに雨水が溜まっていてその水を浴びる…という失敗があったので

レインポンチョを着て少しでも雨が降っている時は

ちょっと恥ずかしいですが必ずフードもかぶるようにしました。

出かける時に雨が降っていなくても降りそうなあやしい日は

リュックサックにコンパクトに畳まれたレインポンチョを入れて行きます。

外出に同行してくださるガイドヘルパーさんは私も傘に入れてくれます。

傘には直径が大きい傘もあれば

二人用の楕円形になっている傘もあります。

でも、しっかり降っていればお互いに外側の肩が濡れてしまいますし、

そのような傘は重たいですし、

ガイドヘルパーさんは優しいので私が濡れないようにさしてくださる感じが申し訳ないなと思っていました。

例えば夫は

雨でガイドヘルパーさんと外出するとしても

自分で傘をさして手引きしてもらうことができます。

私はガイドヘルパーさんの腕を握って近い距離で

それぞれに傘をさして歩くのは難しいと感じ

6年前にこのレインポンチョを買ってみました。

これは買ってよかった!と心から思っているアイテムの一つです。

雨の日はビニール袋を持って行き、目的地に着いたらレインポンチョは軽く畳んでビニールに入れリュックサックに入れるか手に下げておきます。

そして本降りの雨の日はレインポンチョ+長靴です。

よっぽどの豪雨でない限り、これで割と無敵。

レインポンチョとレインブーツのおかげで

雨の日もそれなりの備えをして

ガイドヘルパーさんと快適に出かけることができている視覚障害者の私です。

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