実写版『耳をすませば』はどうだったか

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本日は
実写版『耳をすませば』を観に行く日。

ドラマや映画を観る際、
夫は「その作品が伝えようとしていること」を受け取る人で、
私は「ストーリーと役者さんの演技力」を見る傾向があります。

そもそも芸能に興味がない夫はキャストが誰なのかなど知る必要がない。
たまにですが、演技が印象に残って覚える俳優さんはいます。
例えば『ゴールデンスランバー』の濱田岳、『億男』の高橋一生などがそうです。

一方テレビっ子だった私は、全盲でも声だけである程度ですが俳優さんの名前がわかります。
途中で「この声、誰だっけ…」となると気になって仕方がない。
そうならないように、事前にキャストを把握して行くようにしています。

画面が見えないので、聞き覚えはある声だけど誰だか思い出せないということがよくあって。

家でドラマや映画を観ている時は
長女や母と見ていれば「この人、誰だっけ」と尋ねますし、
一人で見ていれば一時停止してスマホでググって確認します。

アニメの10年後という設定の実写版は
雫ちゃん役を清野菜名
聖司くん役を松坂桃李が演じています。

ビジュアルのことはわかりませんが
流れた予告の限り、
私的には雰囲気は大人になった二人のイメージにぴったりだと感じていました。

公開から3週間。
既に上映が朝と夕方の2回のみになっているのは
やはり人気がないのだろうか。
おもしろくないということだろうか。

でも、とにかく大好きな映画『耳をすませば』なので
どんなだろうと私は観たいのです。

アニメの実写版ということで次女も観に行きたいと言ったので
夫と次女とバスで出かけ、友人のEさんと待ち合わせ。

アニメで描かれた中学時代の10年後は
1998年という設定でした。

1998年は私は二十歳。
私が二十歳の時の、25歳の二人のお話ということになります。

イタリアと日本で10年間遠距離恋愛を続けているというところでした。

もどかしい場面がいくつもありましたが、
そこは1998年。現代とは違うのです。

スマホはないのでラインもメールもできず、
エアメールで思いを伝え合い、
公衆電話からテレホンカードで固定電話に電話をしていました。

うんうん。
同じ頃、視覚障害者柔道の日本代表でタイに行った夫(当時は彼氏)
が私に電話をくれる時、すごいスピードでテレホンカードが減っていたって言ってた。
今なら海外にいてもきっとそこまでお金もかからずにコミュニケーションが取れるだろうに。

昨日アニメで観たシーンが実写でもたくさん再現されていて
中学生の雫、聖司、友達のゆうこと杉村も
私的には完コピのようにイメージそのままでした。

大人になったゆうこと杉村もとても合っていて
アニメにあった中学時代も大人になったみんなも
配役がすばらしいのか役作りがすばらしいのか、私は感動しました。

ストーリーとしては特に刺激的なことはなく、
隣にいる次女はつまらないかもしれないなと、途中何度か心配でした。

私はというと、
どうしてこんなシーンで泣きそうになるんだろう…というところがいくつかあって
「あら、今何時かな、どれくらい進んだかな」とアップルウォッチで振動で時間を確認すると
なんと2時間経っていて、終わる頃でした。

あっという間だった。

エンディングロールの時に
夫からトントンされ「寝なかった?」と言われた時
私はボロボロ泣いていて
次女の膝に顔を伏せて嗚咽して泣いてしまいました。

なぜだかわからないけど
めちゃくちゃ感動してもうた。

「これは、私たち世代のために作られた映画ね」と、eさんも泣いていました。

34歳の松坂桃李が25歳役…
ビジュアル的にどうだったかは知りませんが
私にとっては最高のお話でした。

もっと若い俳優さんで、大人になった聖司くんの雰囲気を持っている役者さんを、私は思いつきません。

実写版『耳をすませば』、観に行けてよかった。
私の心は、もう一回観たいと言っています。

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