視覚障害者の暮らしが楽しくなるために

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今日は夫と二人で
視覚障害者の方にiPhoneの操作を教えに行きました。

市の視覚障害者女性部の生活訓練講座で、
参加者は50代から70代の女性5名。みなさん全盲でした。

私たち夫婦がドコモのらくらくホンからiPhoneに変えたのは、次女が生まれた年の年末でしたので、もう9年になります。

現在、iPhoneを使う視覚障害者も増えていますが、どれほど使えているかは個人差が大きいようです。

メールやLINE意外で、私が毎日のように使って便利なところをお話しました。

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・あめふるアプリで、朝家族が出かける時間帯の天気の確認。

・バスの時刻検索とリアルタイムの運行情報。

・気になることがあればすぐにGoogle検索(ドラマや映画のキャスト、病気や体の症状、料理のレシピなど)

・クレジットカードの請求額と明細の確認。

・銀行のアプリで残高や履歴の確認。
これまでは前もってガイドヘルパーさんを予約して、銀行で通帳を読んでもらってから降ろす金額を考えていましたが、いつでも自分で残高の確認ができるのでとても楽になりました。

・音声ガイド付きで映画館で映画を楽しむ。

・YouTubeで動画視聴と音楽鑑賞。

・Amazonでお買い物。

・ボイスメモを使って娘の演奏の録音。

・zoomで小学校の授業参観や懇談会に参加。

・近所のスーパーのカードの、チャージ残高の確認とポイントの管理。

・Life360アプリで家族の位置情報を知る。
夫が職場を出たことや、一人暮らしを始めた長女が無事に帰宅していることなど、連絡を取り合わなくても確認できる。
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本日来られていた方は、お天気アプリや動画の視聴などは既に使っていらっしゃる方もいましたが、
文字入力ができる方とできない方が半々というところでした。

便利なアプリを使いこなすためには、文字入力ができることが必須だと感じます。

私の使い方を話した後で、
興味があられたところの質問に答えたりしました。

ボタンのないつるつるの画面を
目が見えなくてどう操作したら使いやすいか、
夫にサポートしてもらいながら私なりの使い方を実演して説明しました。

音声アシスタントのsiriだけで操作するのには限界があると思っていて、
簡単にsiriに聞いて済ませる部分と
指を使ったジェスチャー操作で知りたい情報を獲る部分と
使い分けて、私はスマホを便利に活用しています。

参加者のお一人から
「siriでレシピ検索をしても、材料や作り方が全然出ない」とお話があり、実際にやっていただきました。

「○○の作り方を教えて」とiPhoneに声で尋ねられ、
「はい、○○の作り方について、こちらがウェブで見つかりました」とsiriから答えがありますが、表示されている検索結果の中から選んで開く必要があります。

検索結果が表示されている段階ということを把握されておらず、
Siriが「○○の作り方」を答えてくれないということでした。

表示されているレシピのタイトルのところでダブルタップしてもらい、
見出し移動をすると材料や作り方に簡単に移動ができ、
そこからは右フリックで一行ずつ読ませていけば詳しく情報を知ることができると確認していただけました。

また、操作の途中なのにすぐに画面が閉じてしまうという質問もあり、
設定アプリの『画面表示と明るさ』というところから、iPhoneが自動ロックされるまでの時間を変更しました。

自動ロックまでの時間を30秒~5分の間で選べるほか、時間が経ってもロックされないようにせっていすることもできます。

私たち視覚障害者が操作するための
画面読み上げ(ボイスオーバー)機能は特殊なため、購入した店舗などで教えてもらうというのは難しいと思います。

やはり同じ使用方法の視覚障害者に聞くのが一番いいと感じます。

来月もまた夫婦で講座に呼ばれています。

夫と私は、iPhoneを使えているからこそ便利に楽しく暮らせていると実感することが多いので、
少しでも多くの視覚障害者の方に『スマホを使った便利な暮らし』のお手伝いができればと思っています。

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