消えた長靴

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ある日の夕方、次女がお世話になっている育成クラブから電話がありました。

次女はもう育成クラブを出ているはずの17時過ぎ。

「お母さん、申し訳ありません。
Wちゃん(次女)はまだこちらを出ていません。
ちょっとトラブルがありまして・・・」

『トラブル』という言葉に
お友達とのトラブルだと思い込んでしまい
これまでそういうことがほとんどなかったので
私の心臓はバクバク。

先生のお話を聞くと

育成クラブに次女のと全く同じ長靴のお友達がいたようで、
先週の大雨の日に、どうやら二人の長靴が入れ替わっていたらしい。

その日以来の雨降りだった今日、そのお相手の子は別の長靴で来ていたが、
帰る際下駄箱に自分の名前が書いてある長靴をみつけたその子は
「先生、私の長靴がありました!」

指導員の先生方もその子の名前が書いてある長靴だったため深く考えず袋に入れて持ち帰らせたとのこと。

さて、次女が帰宅する17時になり、

「先生、下駄箱に長靴がありません」
となったそうです。

事態が発覚して
先生が慌ててお相手の子のおうちに連絡すると、

お母様は、先週の長靴は入れ替わっていることに気づかないまま
小さくなっていたため新しい長靴を買って処分してしまったそうで。

「申し訳ないので同じ長靴を購入してお返ししたいと言われています。
今から代わりの靴をこちらに持って来てくださるそうなので、
その借りた靴をはかせて、
もう下校時間が遅くなってしまったので
私たち指導員がWちゃんをご自宅までお送りします」
というお話でした。

新しいものの購入も、
靴を貸していただくのも、
先生に送ってきていただくのも、
どれも申し訳ないお話なので、お気持ちだけいただいてお断りをして、

ちょうど我が家に来ていた私の母に、
次女の靴を持って車でお迎えに行ってもらいました。

次女の長靴は全て、一つ年上の姪っ子からのお下がりです。

次女の名前はおそらく書いていませんでした。

私はおもしろい事件が起きたなぁと思えて、
次女にもそのように、楽しい出来事として受け取ってほしいなと思いました。

我が家ではすっかり笑い話でした。

育成クラブの先生方は本当に申し訳なさそうにされ、
翌日の夕方にもお電話くださり、

「あんなことがあったから心配していましたが、Wちゃんが今日も笑顔で育成クラブに来てくれたから安心しましたぁ」
とのことでした。

お相手の子は、誰の長靴と入れ替わっていたかも知らないままだったので、
先生のご提案で次女と二人でお話しする時間を作ってくださったそうです。

お互いに「全然気づかなかったねぇ」と笑っていたそうです。

次女はお友達が一人増えました♪

お相手のお母様からもお電話をいただき、直接お話をすることができました。

履いて帰ってきた長靴は大雨で名前シールが取れてしまったのだろうと思われたこと、
サイズが小さくなっていたため新しいものを買ってすぐに処分してしまわれたこと、
丁寧に説明してくださいました。

それにしても、
先週履いて帰ったのに同じ長靴を下駄箱にみつけて持って帰ったお相手の子も、
どうして違うクラスの○○ちゃんの名前が書いてあるんだろう?と不思議に思いながら履いたわが子も、

子供って『今』だけを生きているんだなぁと感じました。

そして、なんかかわいいなぁと思ってしまいました。

そもそもは、うちがきちんと記名していればこんなことにはならなかったので、
みなさんにご心配とご迷惑をおかけして申し訳なかったなと反省しています。

すでに姪っ子から届いていた次の長靴には、ちゃんと次女の名前を書いてもらいました!

育成クラブの先生とお相手のお母様の優しい言葉や対応に、私は心が温かくなりました。

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