全盲でテトリス

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今日は長女の成人のお祝いをしてくれるということで
家族で私の実家に食事に行きました。

明日長女は、早朝から着付けをしてもらって、成人式に出席します。
長女と、ついて行く私と、姪っ子と遊ぶ次女は実家にお泊りです。

夫は、食事の後タクシーで自宅に帰りました。

明日、母と長女と私は6時半に家を出ます。

次女は一つ年上の従姉の部屋で二人で寝るそうです。
明日の朝は寝せたまま着付けに出かけます。

小学3年生の次女と兄のところの小学4年生の姪っ子はとても仲良しです。

これまでは年に数回しか会えなかった二人ですが、
同居が始まった年末からよく会えています。

今日は姪っ子に誘われて私もゲームをしました。
全盲で画面は見えないのに誘ってくれます。子どもってかわいいですね。

お正月に来た時は同じく全盲の夫が誘われてゲームをしていました。
画面が見えなくて、ありえない動きで自爆したりするのが楽しいのでしょうね。

今日私は
コントローラーを振り回して次女とテニス対決、
Bボタンを連打して陸上競技、
そして姪っ子の指示通りに動かしてのテトリスをしました。

テトリスは、私にとって、夢に出るほどやりたかったゲームです。

子供の頃、家には兄のファミコンがありました。
私はテレビゲームはたまに遊ぶという程度で、やっていたのはスーパーマリオやゲゲゲの鬼太郎などです。
自分でソフトを買ったりしたことはありませんでした。そこまで興味がなかったのだと思います。

ゲームボーイという持ち運べるゲーム機が出て、テトリスというのを知りました。
それを従弟たちが持っていたのですが、なかなか貸してもらえず、

祖父母と行くスーパー銭湯で100円を入れて何度かやったことがあります。
貴重な100円を使っても慣れていなくて下手なのですぐに終わってしまいます。

まだ目が見えていて、6年生の頃だったでしょうか、
テトリスを思う存分やってみたくて
やりたすぎて
ひらめいて
方眼紙で作ったことがありました。

正方形のブロック4つからなる7種類?の形をいくつも切って作った私。

これでテトリスができるとウキウキしながら切ったのをよく覚えています。
テトリスというゲームはご存じでしょうか?
もうお気づきの方もいらっしゃるでしょうか?

テトリスというゲームは、
横一列ブロックが揃うとガシャンとその列が消えてなくなります。

消えてなくなるのは、最下段だけとは限らないのです。

手作りの紙のテトリスは
最下段以外の段が揃った時
一列を消すことができませんでした。

ひらめいて、はりきって作ったのに
そのことに気づいて割とすぐにゴミとなりました。

と、まあ
これくらい私は、テトリスをやりたくてやれなかった女なのです。

余談ですが
私や夫が使う点字ディスプレイの機械があります。

夫のブレイルメモで、全盲の方が開発した『テントリス』というゲームをやったことがあります。

テトリスを思いっきりやれたことがなかった私は
数日ドはまりしてしまいました。

1行の点字ディスプレイに
左から浮き出た点字のブロックが流れてきて
点字なので指先で触って
右側の積まれた形を探って上手に積んでいくものです。

点字の『テントリス』というゲームで、
一旦テトリスへの想いは燃焼した私です。

今日の次女と姪っ子との『テトリス』は
画面を見ている姪っ子が
「A、A、右右右…上!」
のように、押すべきボタンを声に出して言ってくれて
私はいかに早く指示通りにボタンを押せるかでした。

画面に映るブロックは私には見えませんが、かなり真剣に操作して、
子供たちと楽しい時間を過ごしました。

その後、三人でお風呂にも入りました。
洗い場が広くて、三人でも余裕で洗えます。

お風呂の壁が磁石になっているらしく、
シャンプーやボディソープのボトルは壁にくっついて浮いていました。すげぇ。
どこにでもつけられる枕もありました。

新しく生まれ変わった実家は、
初めて見るような造りやとても素敵な家具がたくさんあります。

私と長女は母のセミダブルのベッドで二人で寝て、
母は下に敷いた布団で寝ました。

明日の成人の日に続く…

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