見えない自分を振り返る

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全盲の中学生の女の子のお母さんと
時々お会いしています。

お母さんからすると
全盲女子の私の話は参考になるようで、
いろんな質問を受けて楽しくお話しています。

今回は私が料理をするところも見てもらって
一緒に食べる約束をしていました。

最近ほめられることが多く
自信をつけているミートソースにしました。

ブンブンチョッパーを使わず包丁でみじん切りをすることに驚かれ、
みじん切りの速さを褒められ、
出来上がったお味もほめていただけました。よかった~。

案外みなさんミートソースは手作りしないのですね。

気がつけば7時間。ゆっくりお話しできました。

つくづく、
私が自由に動ける我が家で
私と話したいと思ってくださっている相手とおしゃべりするのは幸せだなぁと心から思いました。

私がごはんを作ったりコーヒーを淹れたり、
誰の手も借りずにトイレにも行ける我が家で会えるのはリラックスできて最高です。

今日は
全盲の私の、
目が見える人とはちょっとだけ違う爪切りの方法をお見せしたり、
こだわって選んだ操作しやすいIHコンロや扇風機をお見せしたりしました。

目が見えない娘さんに、できないと思ってこれまであまり経験をさせてこられなかったことを反省していらっしゃいます。

でもまだ中学生。
全然間に合うと思います。

とにかく何にでも触ってさせてみることだと思うので、

乾いた洗濯物の山からタオルや自分の洋服を選別してたたむお手伝いとか、
危なくない範囲で食器やカトラリーを触って判別して片づけていくお手伝いとか、
やればやるほどいいかなと思うことをお話ししました。

私も何もできない全盲少女で
何をやらせても時間がかかる視覚障害者でした。

目が見えないからできない…と思ったままだったらできるようにならなかっただろうことがたくさんあります。

練習してできるようになったことがたくさんあります。

目が見えなくても結婚したかった
目が見えないけど子供を産みたいと思った
見えなくても楽しく生きる

私の人生は
これらを叶えるために
努力したり工夫したり
できないことは誰かに頼ったりして
やってきたように思います。

全盲の娘さんがいらっしゃるお母さんと仲良くなれたのはとてもうれしいです。

私の人生が、お役に立てたらいいなと思います。

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