夏休みに入り
バスでのお出かけにはキッズパスを使い始めた次女ですが、
首から下げられるちょうどいいケースが家にはありませんでした。
顔写真入りのカードがちょっと大きくて、
回転寿司のスシローでもらっただっこずしのパスケースにも入らず、
ディズニーで買ったチップとデールのパスケースにも入らず、
キッズパスを裸で手に持たせなければなりません。
夏休みスイミング教室の手続きからの楽しい帰り道、
実は私の頭の中は
次女のパスケース(できればかわいいやつ)を
いつ、どのように手に入れられるか考えていました。
今すぐどうにかならないかなと
家までの30分の道のりにあるお店、
ディスカウントストアにはあるかもしれないけどあってもかわいくなさそう、
本屋さんにはきっとない、
スーパー ない
コンビニ ないない
文房具屋さん あったとしても本格的で高くてごつそう
どこかに寄ってみるにも、商品を黙って見て探すことはできないので、
お店の方にそのような商品があるかどうか尋ねてみて、
持ってきていただいたものを触らせてもらい
違ったり気に入らなかったりしたらそのことをお伝えして申し訳ない気持ちで帰ることになります。
自宅を過ぎて更に2キロ程言ったところに
ガイドヘルパーさんと行ったことがある大好きな100円ショップのセリアがあります。
そこにはおそらくかわいいパスケースがあると思われます。
でも、見えない私と夫と次女では
2キロ先のセリアは遠いし大変。
お店まで行けたとしても、商品のデザインや色も次女にかわいいものを選びたい。
どうにか早く買うことはできないかなと考えながらもあきらめて帰宅したのでした。
夕食前に次女とお風呂に入り、
上がって脱衣所から夫に
長女が仕事から帰ってきたかきくとまだとのこと。
なぜだかその瞬間
急にパスケース買いに行きたい欲がよみがえってきました。
洗面台に外して置いていた
AppleWatchのSiri機能で長女に音声でメッセージしました。
サイドボタンを長押ししてSiriを起動させ、
「R(長女)にメッセージ」
と言うと、
AppleWatchが振動してメッセージ内容を音声入力オッケーの合図。
「今どこですか？今日、セリアに連れて行ってくれたりしませんか？ダメ元です」
と言って
これで送信。
本当にダメ元でした。
面倒臭がりでなるべく家から出たくない長女。
仕事からやっと帰宅して疲れているだろうことはわかっています。
長女もセリアに買い物に行きたいと思っていたりしたらラッキーという思いでした。
すぐに長女から電話がかかってきました。AppleWatchで応答。
「今バスを降りたところだよ。
セリア？？ …いいよ～」
きゃー！やったぁ！！
大げさに聞こえるでしょうか。
視覚障害者・全盲で一人で外出ができない私にとって、
行きたいと思った場所、買いたいと思ったものができたとして、
思い始めてから叶うまでにはとても時間がかかるのが当たり前です。
例えば今回のパスケースの場合、
自分の空いている日程をいくつか出して
ガイドヘルパーさんの事業所に行先と希望の日時を依頼。
調整していただけるかお返事を待つ。
希望通りの日時で調整が無理だったら別の日時で考え直して改めて依頼する。
依頼は基本一週間以上前に連絡をするルールですので、
今回の場合おそらく今月中は無理で、
8月前半に予定している私や次女の通院の外出の途中で
どうにかしてセリア行きを考えたと思います。
でも、その頃は既に夏休みが始まって2週間経過…
それまでにキッズパスは何度も裸で持ち歩かなければなりません。
例えばみなさんが
休養ができたり、
お金が必要になったり振り込みが必要になったりして銀行に行くとか、
急にどこかのお店の何かが無性に食べたくなったり
そんなことってありますよね？
そのような、思い立ってすぐに行動するということが、
目が見えない私にはとても難しいです。
さて、一昨日の話に戻りますが、
仕事から帰宅した長女の車で、次女と三人でセリアへ♪
私はもううれしくてうれしくて大はしゃぎ。
私が使っているミニーちゃんのと柄違いの、
トイストーリーのリトルグリーンメイというキャラクターのパスケースを購入しました。
100円とは思えない、ちょっと皮のような？素材の、
型押しされたパスケースです。
それに首から下げるストラップも選び、次女のキッズパスケースがかわいく完成。
長女は
のジッパー付きのポケットを買い足したいようで見ていました。
様々なタイプのファイルやポケットが種類豊富で何種類か買おうとしていたので、
連れてきてくれたお礼に5点買ってあげました。
欲しかった次女のパスケースを、
その日のうちに、
欲しい！と思い始めてたったの7時間後に購入することができた…
この気持ちが、どれくらい伝わるかわかりませんが、
私の中ではありえない程の幸せエピソードだったので興奮冷めやらぬまま書きました。
長女よ、本当にありがとう！
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