外出先での同行援護(ガイドヘルパーさん)について

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先日

あるガイドヘルパーさんと、銀行や買い物など一時間半程歩きながら

これまで私がガイドを利用して困ったことやイヤだったことはあったかと聞かれ、

以前の担当の方にはお伝えしたのですが…とお答えした話を書きます。

白杖での一人歩行ができない私は、いつもガイドヘルパーさんと外出をします。

視覚障害者の一人歩き ~私と夫の場合~

3年前の年末、

水泳をがんばりすぎたことで一度身体が壊れてしまい、2週間程日常生活も辛い体調になりました。

どうしてもの用事があり、力を振り絞って街に出かけたのですが…

その日来てくださったのは

お願いしても伝わらないことがあったり

気づいてくれないこともありがちなガイドヘルパーさんでした。

私の体調が整っていないということもあったのでしょうが、

商品選びやレジなどでこれまでになくしんどい経験をしました。

あるお店で

今選んだ分でいくらになるか一旦計ってもらってから量を調整したいとお伝えしたのですが、

呼びに来られた時にはもうレジが終っていて支払いの段階になっていました。

コンビニで飲み物を買う際

レジの方が戸惑っているような様子を感じて

私が手を出すタイミングなのかと気づき

おつりを受け取ったり商品を受け取ったりしました。

体調が悪いとはいえ、

ガイドヘルパーさんと出かけていてどうして今日はこんなに辛いのだろうかと

何が違ったのだろうかと

帰宅後考えました。

通常、ガイドヘルパーさんは

目が見えない私たち視覚障害者とその他の方

例えば店員さん、例えばレジの方、例えばバスや電車の運転手さんなどの間に入ってくださることで

私は安心して外での用事を済ませられていたのだということに気づきました。

思い返せばその日のガイドヘルパーさんは

私と店員さんとの間に入ってくださる感じがありませんでした。

レジの順番がきたとわからずに私がペットボトルを出さないので店員さんが戸惑う様子があり、

お金はどこに出したらいいのかしらと私がさまよう時間があり、

お店の人はおつりを渡そうとしているのに私が手を出さないので戸惑う時間があり、

商品を渡そうとしているのに私が手を出さないので戸惑う時間があり

という感じだったのだと思います。多分。

店員さんのそのような雰囲気や空気を感じて、

私がペットボトルを出したり手を出したりという感じでした。

その間、ガイドヘルパーさんは見ていないのか黙って隣に立っておられました。

レジの前に私を連れてきたことで、支払いが終るまではガイドの必要はないと思われたのかもしれません。

意識していなかったのですが、

普段お願いしているガイドヘルパーさんは

「レジなので商品を置きますね」と言って出してくださったり、

「レジに着きました」と言ってくださったり、

私が支払うお金の準備ができると代わりに出してくださったり、

トレイを私の手元に寄せてくれて「置いていいですよ」と声をかけてくださったり

おつりも、代わりに受け取ってくれたりトレイに置いてあることを教えてくださったり、

「商品は持ちましたよ」など声をかけてくださったり。

細かく伝えてくださることで、

一つ一つの状況を把握しながら安心して、そしてスムーズに用事を済ませることができています。

その他にも、様々な気配りを日々感じます。

玄関まで迎えに来てくださるのですが、

「今日はもしかしたら雨が降るかもしれません」「お天気がちょっとあやしいです」

など、感じられた空の様子を教えてもらえることで

傘を差せない私はレインコートをリュックに入れて行こうかなという選択ができますし、

「今日はなんだかすごく車が多いんですよ」とか

「あのお店がなくなりましたね」とか

「ここにカレー屋さんがオープンするみたいですよ」とか

全盲で見えていなくても、そのような情報が耳に入ることで

町の様子を知ることができたり

家族にも話をすることができたり

暮らしの選択肢が増えたりします。

同じく全盲で、基本一人で外出する夫は新しいお店の情報など知らないので、

ガイドヘルパーさんから得た情報を伝えるととても喜びます。

移動支援(ガイドヘルパーさん)は、

同行援護事業になって業務内容に『情報の提供・代読代筆』が加わりました。

外出中にガイドヘルパーさんからいろいろな情報を得ることで、

私たち家族はとても有益な生活を送ることができています。

改めて、ガイドのみなさん、感謝しています!

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