祖母へ、お別れの言葉

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時々ブログに書いていた、入院していた祖母が、今朝亡くなりました。
孫を代表して私が読んだ、お別れの言葉です。

お別れの言葉
孫の中で、私がおそらく一番すごした時間が長かったので
孫を代表して、祖母にお別れの言葉を述べさせていただきます。

ばあちゃん
11月1日、
W(次女)の運動会の代休の日に施設に行った時が
まだ少し元気だった座っているばあちゃんと話した最後になりました。

夏ごろから食欲がなくなって
みんなで会いに行けば盛り返してまた元気になってくれて、

11月のあの時も
また元気に回復してくれるんじゃないかと勝手に思っていました。

そのまま食欲が落ちて
初めてR(長女)の運転で家族で会いに行こうと予定していた夜に
病院に救急搬送されましたね。

点滴をして十日間眠り続けた後、目を覚ましてくれて
この一ヵ月はすっかりやせてしまって
じっとベッドに横になっているばあちゃんは
あんなに強くて元気だったばあちゃんとは別の人のようでした。

私が小学2年生になる年、
ちょうど今のW(次女)の年から一緒に暮らすようになって、
14年間楽しかったね。

じいちゃんとばあちゃんが家にいてくれたから
パパとママが仕事でいなくてもさびしいと感じたことはありませんでした。

学校から帰るとばあちゃんはいつも定位置でテレビを見ていて、
おやつにおいもやとうもろこしなど、何か準備してくれていました。

小学校の持久走大会の日、
「今日はばあちゃんはこないからね」と言っていたのに
ラストスパートで門に入ると左にばあちゃんが立っていて
「M(私)、がんばれがんばれ」と手をたたいてくれた姿は今でもすごく覚えています。
ぶっちぎりの一位を見てもらえてうれしかった。

従弟二人が来る日には
手羽中の唐揚げとフライドポテトを山盛り作ってくれて、
皿に取り分けずボウルのまま食べていたの、おいしかったです。

ばあちゃんの天ぷら、水餃子、鯖茶漬け、
朝ごはんに作ってくれたゆかりおにぎり、卵入りのうどん…
どれも大好きでした。

夫と結婚してからは
週に2日、バスを乗り継いで治療院に来てくれましたね。

私が作る質素なお昼ご飯を
おいしいと言って食べて帰ってくれていました。

今のようにネットで調べられなかったので
目が見えない私はばあちゃんにしょっちゅう電話をかけて、
新聞のテレビ欄を読んでもらったり、
週間天気を見てもらったり、タウンページでお店の電話番号を調べてもらったりしていました。

「珍しいからR(長女)に見せなさい」と
抜け殻から出たばかりの生まれたてのセミを素手で捕まえてきてくれて…
ばあちゃんが来たのは午前中、
R(長女)が保育園から帰る夕方までかわいそうと思いながらもボウルに入れて蓋をかぶせて

気配がないのでちょっと蓋を開けたらジジジジッと逃げて
お隣の方に来てもらい家中飛び回るセミを捕まえるのは大変でした。

年をとっても美に対する意識が高く、
ずーっとダイエットをしていましたね。

目が見えなくなった私にも見た目に関してはなかなか手厳しく
「その服はに合わん」とか
「もっときれいな格好をしなさい」とか。

白く濁ってきた私の眼球を気にして、
娘たちが親の目のことで学校でいじめられたりすることがないよう
「必ず外ではコンタクトをしなさい」と、うんざりするほど言ってくれました。

私のことを優しい子と感じた時は
「あんたはN(叔母のN姉ちゃん)に似とるねぇ」と言い
私に文句を言いたい時は
「あんたはC(私の母)によう似とる」
と言っていましたね。

A型のN姉ちゃんとB型のママ。

AB型の私はどちらの要素もあるのだと思うけど
私が一番似ているのは、同じAB型のばあちゃんだと思います。

ばあちゃんがよくじいちゃんのことを
夫であり、父親のようであり、親友でもあった
のように言っていて
私にとって夫もそうだなぁと思うので似ているなと感じます。

明日が92歳の誕生日でしたね。

充分長生きしてくれたのでしょうが、
まだまだ一緒にいたかったです。
もっといっぱい話したかった。

この一ヵ月半は
私たちに優しさと感謝の気持ちを感じさせてくれるために時間をくれていたように思います。

ママとN姉ちゃんが
毎日病院に会いに来てくれて幸せだったね。よかったね。

ばあちゃんが生きてくれている一日一日が
うれしくてほっとして
ままとN姉ちゃんと叔父と
みんなを繋いでいました。

こんなに仲良しで楽しい親戚はいないと思います。

ママとN姉ちゃんを産んでくれてありがとう。

じいちゃんと、ポチとミーと、ゆっくり過ごして
これからもみんなを見守っていてください。

孫も曾孫もかわいがってくれてありがとうございました。

         令和3年12月20日
         孫代表 まっちゃみるく

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