全盲の女の子のお母さん

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夫が働く放課後等デイサービスの利用者である女の子のお母さんとお会いしました。

全盲の中学生の女の子のお母さん。

全盲の私で良ければ、答えられることは何でもお話したいと思っています。

ゆっくり話せるようにと、
全盲の私が自由に動ける我が家に来ていただくことになりました。

先に夫が、子育てや進路について相談を受けていたので
夫も同席できる水曜日に来ていただきました。

お会いしてお話ししてみると
全盲のその女の子のお姉ちゃんはうちの長女と同じ高校の一つ先輩、

お兄ちゃんは
なんと市役所に採用されて2年目とのことで
うちの長女と同期だということが発覚。

高校卒業後に就職した長女と
大学を出てから就職したお兄ちゃん。
年齢は違いますが、同期採用でした。

すごいご縁で本当に驚きました。

お母さんはすごくかわいい雰囲気なので、私より年下かと思ったら
大きいお兄ちゃんお姉ちゃんがいらっしゃって、私よりいくつか年上の方でした。

お母さんとしては
目が見えなくてこういう時どうしていますかと聞きたいことがあられたようです。

お箸で、お茶碗に残ったご飯粒をどうやって食べているか、
コップに牛乳などこぼさずに注げるか、
どのような財布が使いやすいか、小銭の管理はどうしているか、

聞きたいことをいくつか書いてこられていて、
こちらの話をメモされていたようです。
とても楽しい時間でした。

そういえば、
15年程前になりますが、長女がまだ保育園児だった頃
ある漫画家さんとご縁があり、私たち夫婦のことを読み切りのマンガに描いてくださったことがありました。

視覚障害者の暮らしについて、基本はメールや電話でやり取りしていましたが、
一度直接我が家に来られ取材をされました。

私の動きを観察され、たくさん写真を撮って帰られました。

後からその漫画家さんに言われたのですが、
全盲の私の動作は、何をするにも小指の使い方が印象的だったとのことでした。

お皿にお菓子を入れる時は
お皿の淵に左手の小指をそえてこぼれないようにしていたらしい。

本日、改めて
女の子のお母さんの前でコーヒーに牛乳を注いだのですが、
確かに左手の小指の先を自分のカップの淵にそえ、
牛乳の注ぎ口を掌で大きく覆うようにしてこぼさないように注いでいました。

無意識に日々やっていることの一つですが、
やはり見えないながらの工夫した動きなんだなと、我ながら思いました。

女の子のお母さんにも、
いつか私たちの食事する姿を見てもらったり、
私が料理をするところを実際に見てもらうのもいいねと夫と話しています。…食べるところを見られるのはちょっと恥ずかしいですが。

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