次女念願のUSJ。
次女はこのために揃えた赤パーカーにデニムのオーバーオールでマリオ風コスプレ。
大学生のYは緑の長ティーにデニムのオーバーオールでルイージ風なので、
二人でマリオ&ルイージコーデです。かわいい。
移動はずっとEさんが手引きしてくれて安心です。
次女はYにくっついて行動します。
USJの駅に降りると
それはもう全員ユニバに行く人たちとのこと。
事前にチケットは購入してくれているものの、
私とEさんの二人は障碍者と付き添いの割引価格となり、
当日障碍者手帳を提示する窓口に並ぶ必要がありました。
並んでいる時間にみんなおにぎりをかじっているらしく、私たちも立ったままもぐもぐ。
USJは公式発表の開園時間より、必ず早く開くのだそうです。
特別優待の人たちが先に入り、
しばらくして8時15分に一般客も入場となりました。
入ったら、みんな走ってお目当てのアトラクションに向かいます。
Eさんと私も流れにのって走り出したら
走るの禁止らしく、早速キャストさんに注意されてしまいました。
少しでも入場者が少ない朝のうちに
エクスプレスパスで取れていない大人気の絶叫系ハリウッド・ドリーム・ザ・ライドを目指します。
・・・目指しますが、
実は旅行の数日前から急に絶叫系に乗ることに怖気づいてきた全盲の私。
どんなアトラクションか映像で予習できないので、妄想が膨らみ恐怖が増してきてしまったのです。
こわいこわいと思いながら走っていました。
でも、ここまで来たらもう乗るしかない。
死にはしない。死ぬこと以外かすり傷…と言い聞かせ
朝市8時半に、待ち時間0でハリドリに座っておりました。
いくつかある中から好きな音楽を聴きながらのアトラクション…らしいのですが、
「何の曲がある?」と聞いている間に時間切れ。ボタンが押せなくなってしまった。
みんな強制的にドリカムの大阪ラバーが流れ始めました。
しばらく平坦にゆるゆる進み
「全然恐くないじゃーん」と言った瞬間
がくんと90度身体が上向きに。
空に向かって上って行く感じ。斜め上ではなく、真上です。
上り切ったと思ったら
空中に放り出されたかのように
ものすごい勢いで前向きに落ち、
またすごいスピードで上り
また放り出されたように落とされる…というのを
何度も繰り返し
死んだと思いました。
しかも足が床についていないので、踏ん張れる感じがないのです。
しかし終わってみると笑いが止まらず、
また乗りたい。くせになる感覚。
自分について一つ理解しました。
私が苦手なのは
身体が真っ直ぐの状態で下に落とされる感じだ。
胃が上に上がる感じの恐怖がキライです。
この、身体が前向きに落下するのは
恐いけど楽しい。
怯えていた絶叫系を一つクリアして、ちょっと自信がつきました。
ここで、ユニバを楽しむためカチューシャを買いにショップへ。
次女はスーパーマリオに出てくる、敵キャラのテレサという白いおばけのカチューシャを気に入ったようです。
レジで「2700コインです♪」と言われました。そういう世界のようです。円で払うことができました。
事前に購入しているエクスプレスパスには時間の指定があるので、
その時間を意識しながら他のアトラクションに乗ります。
ミニオン・ハチャメチャ・ライド
巨大ドームスクリーンに映し出された3Dの映像技術を楽しみながら、ミニオンたちの世界に入り込むアトラクション。
見えていたら迫力満点だそうです。
全盲の私にとっては飛んだり跳ねたり落下したりの忙しいものでした。
10:10
大人気のスーパー・ニンテンドー・ワールドへ。
行列の人の隣の階段を
エクスプレスパスの私たちはずんずん追い抜いて乗り場まで行きます。
これが時間をお金で買ったということです。
マリオカート ~クッパの挑戦状~
マリオの帽子にセットされたARゴーグルを装着し、他のキャラクターたちとレースバトルを繰り広げながらコインの獲得数を競う。
映像が見えない全盲の私は、とにかく無作為にハンドルを動かしボタンを押しまくりました。難点取れたかはわかりません。
同じニンテンドーエリアにあるヨッシー・アドベンチャー
70分待ちに並びました。
カラフルなヨッシーに乗ってお宝探しの冒険をするアトラクション。
ゆるやかなモノレールのような感じで、ニンテンドーエリアを見渡すことができるそう。
その後、90分待ちのキノピオカフェでのランチはあきらめて
ニンテンドーエリアを出てファストフードのお店に行きました。
もう一つ、最大の絶叫系が残っていますが、
食後すぐはさすがに避けようとなって、
シング・オン・ツアー
映画シングの世界をテーマにしたライブ・ミュージカル・ショーを観ました。
エンターテインメント界を目指す動物たちが生歌のパフォーマンスを披露してくれます。
生歌のステージに感激。
14:50
エクスプレスパスでハリーポッターエリアへ。
ハリポタの世界大好きなEさん親子と次女は大興奮。
見えていたらほんとうにすばらしい世界が再現されているようです。
ハリー・ポッター・アンド・ザ・ホービドゥン・ジャーニー
魔法のほうきに乗ってホグワーツ城を飛びまわる感覚のスリリングなアトラクション。
ハリーの仲間と空を飛びまわり映像とアトラクションの二つを同時に楽しめる。
世界最高峰のライドの栄誉を過去5年連続で受賞しているのだそうです。
全盲の私にはゆらゆらライドでしたが、
見えている三人は、暗闇の中ものすごい高い空を飛びまわる感じでとても恐かったようです。
杖屋さんで登場人物たちの杖を触って楽しみ、
お話に出てくるというバタービールを飲みました。
バタービール…
使い捨てのコップだとアイスは700円でホットは850円、
透明のプラスチックのジョッキだとアイスは1200円、
シルバーのプレミアムカップだとアイスで4600円。
「本当の映画ではシルバーなんだよ」
とYが言うと
それにすると言うEさん。
「ウソでしょ??」と驚くY。
私も冗談だと思って聞いていました。
本気らしい。
そして、それならと、Yもプレミアムカップにするらしい。
親子で乾杯したいらしい。
「プレミアムカップのアイスお二つですね、9200円になります」
・・・この親子は、すごい。後ろで聞いていて笑いが止まりませんでした。
ちなみに我が娘はプラスチックの方のカップで満足しておりました。
私はホットがどんな感じか知りたくて、捨てられるカップのホットを購入。
コーラのようなキャラメルのような甘~い飲み物に
クリームがのっているものでした。
ゴクゴクと飲むと登場人物のハーマイオニーがそのクリームのおひげができるという、
かわいい場面があるのだそうです。
私以外の三人はカップお持ち帰りなので、
飲んだ後、トイレの手洗いで洗っていました。
16:50
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド
3Dメガネを装着して、スパイダーマンと一緒にアメリカの街を駆け回るアトラクション。
火や水、振動など敵キャラの攻撃を受けながら振り回されるライドでした。
映画の世界観を知らない私。
でも、渡された3Dメガネが下を向いたら落ちそうなゆるいものだったので
たいした激しい動きはないのだろうなと余裕な気持ちでした。
これも見えている三人は結構恐かった様子。
振り回される感じの遠心力はなかなかでした。
17:10
ザ・フライング・ダイナソー
さて、朝市に乗ったハリドリよりも絶叫度が高いと評判のアトラクション。
通常のジェットコースターとは異なり、恐竜に掴まれた状態で回転をきかせながら宙を舞うスリリングなアトラクション。
頭から一直線に落下し、パーク内を本当に空を飛んでいるような感覚になるのだそうです。
四つん這いのようにつるされてのジェットコースターと聞いていたので、
手足ぶらぶらの状態でどのような恐怖なのだろうと何気にガクブルだった私。
近くを通る度にすさまじい叫び声が聞こえていて、本当に恐い。
ポケットの中まで厳しくチェックがあり、靴ひもも締めなおすよう言われました。
脱げ安い靴はバンドで縛られたりするそうです。どんだけ振り回されるんや。
恐い。恐いけど、乗るしかない。
座って安全バーが下りたら
身体が90度下向きになりました。
でも、
安全バーの前に握る棒があり、
足首は垂れないように固定されている。
手足ぶらぶらではありませんでした。
しかもスタートから下向きに倒れているので
身体の重みがもう安全バーに完全に乗っていてむしろ安定感ある。
そこからはすごかった。
もう何がどうなっているのか
ものすごいスピードでぐるんぐるんあらゆる方向に転がり振り回されていました。
全員、「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」しか言えない。
大興奮。
でも、めちゃくちゃ楽しい。
さて、USJを9時間満喫して、
私たちは吉本興業 なんばグランド花月の夜公演へ。
しかし、最後のお土産屋さんでレジが行列でUSJを出るのが遅くなってしまい
公演スタートに10分遅刻。
インディアンスが終わって、あべこうじがしゃべっているところでした。
途中で入った私たちにあべこうじが
「どうぞ♪どうぞ♪」と話しかけてくれて
「すみません、すみません」と言いながら席につきました。優しかったぁ。
その後
ミキ、ジャルジャル、矢野兵頭の漫才があり、
間寛平と辻本茂雄の豪華な新喜劇も。
ただ、みなさんより活動するためのホルモンが少ない私は、
ユニバで電池が切れてしまい、なんばグランド花月ではほとんど寝ていました。
私の体力ではちょっと無謀なスケジュールでした。
でもせっかくの大阪。可能な中でこの火の夜公演が一番出演者がよかったのです。
私以外の三人は元気に大笑いしていたようなので良しとします。
そして薬は持って行っていたものの、
コンタクトケースをホテルに忘れてきてしまい
疲れて目が痛いのにコンタクトを外すことができないというかなり辛い時間を過ごしました。
これは大失敗。次からの反省点です。
とにかく時間もなくなんばグランド花月に移動したので、
ホテルに帰る前に遅い夕食。
居酒屋のようなお店で串カツとタコ焼きとお好み焼きを食べました。
タクシーでホテルに戻ったのは夜中0時ちかく、
気を失うように寝たのでした。
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